【ワークショップコレクション11】魔法でドラゴンを倒せ、夢と現実が一体化…テクノスポーツHADO

 「早く倒して」「足を狙って」。何もない空間に向かい、手を振り下ろしたり移動を繰り返す子どもたちに熱い声援が送られる。8月29日、渋谷TODビル5階ではウェアラブル武器を装着した子どもたちが魔法でドラゴンに戦いを挑んだ。

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手を振り下ろしたり、下から振り上げたり、突き出したり。何もない空間に向かって、攻撃とはこれいかに
手を振り下ろしたり、下から振り上げたり、突き出したり。何もない空間に向かって、攻撃とはこれいかに 全 8 枚 拡大写真
 「早く倒して」「足を狙って」。何もない空間に向かい、手を振り下ろしたり移動を繰り返す子どもたちに熱い声援が送られる。8月29日に行われた「ワークショップコレクション11」では、ウェアラブル武器を装着した子どもたちが魔法でドラゴンに戦いを挑んだ。

 8月29日、渋谷TODビル6階ではデジタルとスポーツを融合させた次世代のスポーツ「超人スポーツ」体験が開催された。光る天井に向かってボールを投げて遊ぶ「Stouch Ball(スタッチボール)」や透明なボールに入って競う「ピカリバブル」、目隠しをして行う「超ブラインドサッカープロジェクト」などのなかでも、特に多くのギャラリーを集めていたのがテクノスポーツ「HADO」だ。

 HADOは、頭部に装着するスマートフォン搭載のゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ)と、腕につけるスマートウォッチのふたつを用いて行うAR技術(拡張現実)を利用したバーチャルゲーム。ふたつの装備は「ウェアラブル武器」と呼ばれ、ゴーグルを通して見えるドラゴンに向かい、腕を振り下ろす、突き出すなどの動きで“魔法”をしかける仕組み。

 子どもたちの動きはウェアラブル武器のモーションセンサーによって認識され、ディスプレイ内には動きに合わせた視点移動や魔法が放たれるようすが描き出される。参加者が見ている画面とは別に、会場のプロジェクターには参加者とドラゴンが戦うようすが映し出された。プロジェクターの設置により、参加を待つ子どもや保護者も一帯となって戦いを楽しんでおり、HADOブースは始終、熱気に包まれていた。

 HADOを開発するmeleap最高技術責任者の新木仁士氏によると、HADOの特長は「場所を選ばずにできる」こと。コンピューターを背負うような大掛かりな設備や場所の制限を受けず、簡単な装備で誰もが臨場感溢れる世界に飛び込める。

 戦いを終えた子どものなかには額にうっすらと汗を浮かべる者もおり、「ドラゴンを倒せなくて悔しい。また挑戦したい」「魔法を使いたいと思っていたので嬉しかった」など、多くの子どもたちが新感覚のゲームに頬を上気させていた。保護者からも、「ゲームなのに運動になるなら、やらせても良いかと思う」と好評だった。

《佐藤亜希》

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