「私が受けられる支援は?」保護者や子ども、企業向け貧困対策サイト開設
政府が展開する「子供の未来応援国民運動」の一環として、10月1日に特設サイト「子供の貧困対策 子供の未来応援プロジェクト」が開設された。サイトでは、団体と企業の交流サービスのユーザー登録や寄付の受付が行われている。
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平成26年8月29日に「子供の貧困対策に関する大綱」が策定されてから、貧困対策としてスクールソーシャルワーカー配置の拡充、原則無料の学習支援「地域未来塾」の実施、低所得世帯の保育料軽減、無利子奨学金貸与人員の増員など、さまざまな教育の支援が行われてきた。
平成27年10月から始動した「子供の未来応援国民運動」では、支援情報ポータルサイトやマッチングサイトであるホームページを開設し、「子供の未来応援基金」を創設。国、自治体、民間の企業・団体などによる応援ネットワークの形成が掲げられた。
10月1日には、対策の一環として特設サイト「子供の未来応援プロジェクト」が開設された。特設サイトのコンセプトは、支援を必要とする人に必要な支援(情報)を届けること、企業の支援とNPO団体らの支援ニーズをつなぐこと、国民に対し「子供の未来応援基金」への理解と協力を求めることの3つ。これらは特設サイトのメインサービス「私が受けられる支援は?」「基金へ寄付したい」「民間団体と企業の縁結び」として、サイトトップに配置されている。
「私が受けられる支援は?」では、国や都道府県、市町村の子ども支援情報を地域ごとに検索できる。また、子ども(若者)や親(大人)それぞれが抱える具体的な困りごとや悩みからも検索可能。子どもは「学校の宿題やるとき、わからないところ、教えて!」「家で食べるご飯やおかずがない!どうすればいい?」、親は「小学校(中学校)に通う子どもの文房具や制服を買うお金がない。どうすればいい?」など、さまざまな項目から選ぶことができる。
「民間団体と企業の縁結び」では、現在、特設サイトで企業と団体の交流サービスを始動させ、ユーザー登録が開始されている。登録は、メールアドレスを入力すると「登録開始メール」が送信される仕組み。
「基金へ寄付したい」では、「子供の未来応援基金」の事業概要を掲載しており、サイト上からの寄付を募っている。この基金を活用すれば、草の根で活動するNPO団体の活動を支援できる。また、「子供の生きる力を育むモデル拠点事業」にて、家でも学校でもない子どもたちの第3の居場所となる拠点の整備を行うことも説明されている。拠点では、学習指導や大学生、高校生との交流のほか、食事の提供などの「生きる力」を育むプログラムが地域の実情に合わせて提供されるという。
「子供の未来応援基金」に寄せられた寄付金は、日本財団に置く基金として管理される。その運営にあたっては、その透明性および公平性の確保のため、国民運動推進事務局に審査委員会を設置するとしている。
このほか、著名人からの応援メッセージ(動画)やキッズページが設けられている。特設サイトでは、すべての子どもが夢と希望を持って成長していける社会の実現を目指して、情報を提供していくという。
《黄金崎綾乃》
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