広島市立大学、人体の電磁ノイズで転倒防止システム
「広島IT総合展」ではいくつかの教育機関がブースを並べていたが、広島市立大学は人体の電磁ノイズを用いた福祉用の転倒防止システムを展示していた。
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介護の現場では圧電センサーによるコールマットをベッドの横に置き、高齢者が起きたことを判断するケースが見かけられるが、足を踏み出していることを示すコールマットからの対応では、高齢者はすでに転倒した状態になっていることも多々あるという。
今回広島市立大学の大学院情報科学研究科環境メディア研究室が展示しているのは、高齢者が足を踏み出すより前にベッドの「手すり」を利用して状況を検知しようというシステムだ。准教授の西正博氏の説明によると、導電体である手すりに高齢者が触れると、商用電源起因の人体に生じる電磁ノイズをセンサーが検知するこのシステムであれば、測定値から高齢者がまだ実際に立ち上がる前の状態で「起き上がり」を判断をすることができる。
老人介護施設にてすでに24時間モニタリングの実証実験も行われており、高い検知力は証明済みだが、今後は起き上がりなのか、ただ単に手すりにふれただけなのか、といいった詳細な分析についてもさらに研究が必要となるようだ。ちなみに広島県は医療分野でのイノベーションに力を入れている。
【ひろしまIT総合展】人体の電磁ノイズで転倒防止……広島市立大学
《築島 渉@RBB TODAY》
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