H27上半期 教育委員会への都民の声、最多は教職員への意見
東京都教育庁は10月22日、平成27年度上半期(平成27年4月から9月まで)に東京都教育委員会に寄せられた、教育・文化に関する都民の声をまとめて公表した。受付件数は1,276件で、分野別では「教職員」に関するものが最多。
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平成27年度上半期の受付件数は1,276件で、平成26年度上半期より430件減少した。性質別では「苦情」814件が最多で、63.8%を占めた。おもな苦情の内容は「教職員の服務・接遇等に関するもの(体罰等は除く)」133件、「行事・部活動・生活指導等に関するもの」100件となっている。「苦情」についで多かったのは「意見」277件、「要望」163件だった。
分野別ではもっとも多かったのは「教職員」に関する496件で、38.9%を占めた。ついで「生徒指導」に関する323件で、この2つだけで全体の6割以上を占めている。そのほかでは、「学校運営」129件、「社会教育」92件、「教育施設」14件などがある。
多数を占めたテーマ・特徴的なテーマの件数および内容も公開している。217件寄せられた「体罰・不適切な指導等に関するもの」では、集合時間に遅刻した生徒を都庁前に正座させた指導についての意見があがっていた。「肉体的苦痛を伴う指導は不適切」とする意見の一方で、「悪いのは遅刻してきた生徒たちで、先生は当然の指導をしただけだから処分しないでほしい」という意見もあった。
また、平成27年度上半期の請願では、「生活指導」に関するものが26件あった。すべて「教科書採択について」だったという。
《黄金崎綾乃》
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