スマホは善か?悪か? 母親から見た中高生の生活スタイル

 中高生の自主的な学習時間は4割以上が「1時間未満」、中学生の約8割、高校生の約7割が「2時間未満」であることが、「CCDnet」が実施した調査から明らかになった。

教育・受験 中学生
<中学生>あなたのお子様は、1日の中で自主的な学習時間をどのくらい確保できていますか。(単数回答)
<中学生>あなたのお子様は、1日の中で自主的な学習時間をどのくらい確保できていますか。(単数回答) 全 8 枚 拡大写真
 中高生の自主的な学習時間は4割以上が「1時間未満」、中学生の約8割、高校生の約7割が「2時間未満」であることが、「CCDnet」が実施した調査から明らかになった。

 調査は、中学生、高校生の母親各150名、合計300名を対象にインターネットで実施。調査期間は、2015年8月11日~2015年8月17日および2015年9月17日~2015年9月18日。

 学習時間を中学・高校別にみると、中学生の44.7%が「1時間未満」、34.0%が「1時間以上2時間未満」。高校生の42.0%が「1時間未満」、29.3%が「1時間以上2時間未満」という結果だった。

 中高生は帰宅後、何をして過ごしているのだろうか。中学生では46.7%が「TVを見ている」、38.7%が「スマートフォンを使用している」と回答。高校生では「スマートフォン」がもっとも多く74.7%。今やスマートフォンは中高生の生活に欠かせないアイテムになっていることが読み取れる結果となった。

 また、母親が「あればいいな」と考えるお子さんのサポートについては、中学生では「効率のよい学習時間の確保の仕方や使い方をアドバイスしてもらえるサポート」が47.3%で最多で、特に中3では66.7%と非常に多い結果となった。一方で高校生では、「いつでもどこでも、気軽に繰り返し質問ができる講師がいる環境」(高2で52.2%)、「移動時間の空いた時間を手軽に勉強できるスマホアプリ」(高1で41.4%、高3で44.4%)が多く、勉強をする環境に関するサポートへのニーズが高いことがわかった。

 また、「質の良い講師がオンラインで指導するサービス」について、過半数が「期待できる」と回答していることから、CCDnetではお子さんがスマホでSNSやアプリゲームをする代わりに、オンラインでできる勉強を取り入れることもひとつの手段ではないかと提案している。ともすると中高生の学習時間を奪いかねず、保護者にとって悪者になることもある子どものスマートフォンだが、学習やそれをサポートするツールとしての利用にも期待したい。

 このほか調査では、お子さんの生活に関する情報や、学習情報を母親はどこから集めているかも聞いている。いずれも1位「子どもの学校からの情報」(生活61.7%・学習59.3%)、2位「ママ友、友人、知人からの口コミ情報」(生活45.7%・学習44.3%)が上位となった。また、「インターネットでのニュースや記事」(生活33.7%・学習36.0%)「教育・学習に特化したポータルサイト」(生活11.7%・学習17.0%)も一定数いることから、中高生ばかりでなく、母親の生活にもスマートフォンやパソコン(インターネット)が浸透してきているといえそうだ。

 「CCDnet」は、東京個別指導学院が展開するインターネットによる個別指導サービス。教育機会の地域間格差の解消を目指すとしている。

《綾瀬しづか》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集