生徒全員が授業に積極参加…小学校でデジタル顕微鏡を活用した理科実験
最新のデジタル顕微鏡を使い、小学生たちが火山灰の結晶を観察。さらに結晶の写真データをiPad経由で先生の大型テレビに転送して発表を行う。そんな先進的な理科の公開授業が、10月に狛江市の小学校で行われた。
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
授業が終わったあと、生徒たちに感想を聞いてみたところ、「iPadの画面にうつるから、みんなで見られるのがいい」「もっと全教科でiPadを使ってほしい!」といった意見が多く、好評だった。タブレットやスマートフォンの使用状況を聞いてみると、ゲームなどで日常的に使っている生徒が多く、授業で使用したiPadも慣れたようすで操作していた。
今回の公開授業について、担任の和泉先生にも話を伺った。
--デジタル顕微鏡を使った授業で、手ごたえは感じましたか?
和泉先生:すごく感じましたね。理科実験では、ひとりの得意な生徒だけが操作し、ほかの生徒は見ているだけになってしまいがちですが、今回はみんなで観察し意見を出し合えるのが大きかったです。特に、女子が積極的に参加していたのが印象的でした。自分で写真を撮って選ぶという楽しみも大きかったと思います。今回の発表は決して理科的なコメントでないものもありましたが、「きれい」や「バランスよく並んでいる」といった楽しみから入るのもよいと思います。
--ふだんの授業でも、iPadを活用しているのでしょうか。
和泉先生:体育の授業でマット運動や跳び箱を撮影してフォームをチェックしたり、学芸会の劇を動画撮影しみんなで見たり、計算アプリを入れたりして活用しています。教師側が使い方をマスターし、準備ができれば、もっと活用していきたいと思います。
内田洋行では、デジタル顕微鏡以外でも、ICTを活用した“未来の教室(フューチャークラスルーム)”を展開しており、教員向けにはICT利活用のための教員研修プログラムを提供している。デジタル世代の生徒たちにとって親和性の高いデジタル教育機材やタブレットなどを上手に取り入れていくことで、これからのアクティブラーニングへの実用性も期待される。
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