高校英語の方向性…4技能総合型の科目が柱、発信力を強化
文部科学省は1月12日、高校における英語の改訂の方向性について、たたき台を示した。4技能を総合的に育成する「英語コミュニケーション(仮称)」と発信力を強化する「論理・表現(仮称)」で構成するほか、専門教科「英語」の各科目も見直すとしている。
教育・受験
高校生
advertisement

高校における英語科目の改訂の方向性として考えられる構成(たたき台)は、中央教育審議会の教育課程部会外国語ワーキンググループの第5回会合で示された。部会・教科別のワーキンググループは、学校段階や教科・科目などの改訂の方向性について専門的に検討するため設置されている。
高校生の英語力は、4技能全般、特に「話すこと」「書くこと」の能力が課題とされ、発信力が弱いことから、改訂の方向性では4技能総合型の科目を核とし、発信能力の育成をさらに強化することが示された。
具体的には、現行の「コミュニケーション英語基礎」「コミュニケーション英語I・II・III」を「英語コミュニケーションI・II・III(仮称)」に改め、複数の技能を統合させた言語活動を中心とする。「英語表現I・II」は、「論理・表現I・II・III(仮称)」に改訂。「話すこと」「書くこと」を中心とした発信力の強化を目指す。
また、専門教科「英語」の各科目についても見直し、「総合英語I・II・III(仮称)」「ディベート&ディスカッションI・II・III(仮称)」「エッセイ・ライティング(仮称)」に改める。
このほか、小・中・高校を通じて一貫した目標設定の在り方として、「小学校で600~700語程度」「中学校で1,600~1,800語程度」「高校で2,000~2,200語程度」という具体的な目標も提示した。現状では、「中学校で1,200語」「高校で1,800語」とされている。
advertisement
【注目の記事】
関連リンク
この記事の写真
/
advertisement