漢字の「とめ」「はね」違っても同じ漢字、文化審議会が指針案
文化庁の「文化審議会国語分科会漢字小委員会」は、「常用漢字表の字体・字形に関する指針(案)」をまとめた。手書き文字と印刷文字の字体・字形の違いについて、「とめ」「はね」などの違いがあっても同じ漢字として認めるとしている。
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指針が対象としているのは、常用漢字2,136字。指針では、「手書き文字」と「印刷文字」の字形や字体の違いについて、長短、方向、接触の有無、はらう、とめる、はねるなどの違いはあっても骨組みが共通していれば、同じ漢字と認められるとしている。
字形比較表では、常用漢字2,136種類について印刷文字の字形として4例、手書き文字の字形として2~3例を掲載。Q&Aでは、学校で教わった漢字の形と新聞や本で見る漢字の形を「それぞれ正しい形」とし、「表し方にそれぞれ独自の特徴や習慣があるため」と説明している。
指針案は、2月29日開催の第3回国語分科会において報告される。なお、指針の作成にあたっては、学校教育への影響、特に学校教育における漢字指導との関係について十分配慮する必要があるとしている。
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