ソニー・グローバルエデュケーション、教育キット「KOOV」で新分野参入
ソニー・グローバルエデュケーションは3月8日、ロボット・プログラミング教育分野への参入に向けて、新たなコンセプトに基づく教育キット「KOOV(クーブ)」を発表した。自由な形を作れるブロックと電子基板をもとにしたロボット教育キットだという。
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ソニー・グローバルエデュケーションは、誰もが簡単に教育を受けられ、競い合い学び合えるよう、アプリやサービスの枠を超えた新しい教育インフラを創り上げることを目的に設立。近年、世界的に注目を集めるSTEM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学の略)教育においてロボットやプログラミングが教材として重要な役割を果たす中、ソニー・グローバルエデュケーションではSTEM教育科目を初等教育向けに再編成し、グローバルにサービスを展開するための新しいカリキュラム「STEM101」を2015年秋に策定している。
STEM101は、Think(思考力)、Make(創造力)、Feel(探究力)の3つのプログラムで構成されており、今回新たに発表されたKOOVは、その中のMake=「技術・工学を中核に、ロボット、プログラミングなどものづくりを習得する創造力プログラム」を具現化した第1弾となるものだという。
KOOVは、自由な形を作れるブロックと電子基板、作った形をロボットとして動かすプログラムで構成するロボット教育キット。「KOOV」のロゴは、デジタルを示すIOと、数学的な記号の<>から構成しており、あらゆる形を生み出せるデジタル時代のブロックを表現している。
また、KとVはコンピュータサイエンスにおける「Key」と「Value」の概念も示しており、通常は一意に確定するKとVのペアがOOからなる無限マークで接続されることで、無限の組み合わせが創作できるようすを表現しているという。さらに、7種類の透明ブロックを組み立てて遊び(Play)、プログラムで動かして発見する(Code)ことで、創造力を育成する(Create)という、KOOVの指向も込められており、21世紀型スキルを有するSTEM人材育成にKOOVが寄与するよう積極的に活動していきたいとしている。
KOOVは、2016年夏に商品化予定。商品化にあたり、ソニー・グローバルエデュケーションは学校教材のトップメーカーであるアーテックと共同開発契約を締結、製品開発を開始している。両社のノウハウを掛け合わせ、ロボット、プログラミング教育の事業拡大に向けた活動を進めて行く予定だという。
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