【高校受験2016】神奈川県立高57校で採点ミス、合格者1名が不合格に

 神奈川県教育委員会は3月11日、平成28年度入学者選抜の学力検査を実施した県立高校57校で採点の誤りがあり、受検者108名の点数に影響があったと明らかにした。このうち1名については、本来合格のところを不合格としていたことも判明した。

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県立高等学校における平成28年度入学者選抜にかかる採点の誤りについて
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 神奈川県教育委員会は3月11日、平成28年度入学者選抜の学力検査を実施した県立高校57校で採点の誤りがあり、受検者108名の点数に影響があったと明らかにした。このうち1名については、本来合格のところを不合格としていたことも判明した。

 採点ミスは、2月16日に学力検査を実施した県立高校139校のうち、約4割にあたる57校で発覚した。点数が変わった受検者は108名となり、このうち1名については本来合格とすべきところ不合格としていた。その他の受検者については合否判定に影響はなかった。

 神奈川県教育委員会によると、3月7日に県立高校1校から、学力検査の採点において受検者1名の小計点および合計点に誤りがあったとの報告を受けた。これにより、県教育委員会は8日、学力検査を実施した全県立高校に全受検者の全教科の答案の小計および合計に誤りがないか点検するよう指示し、各学校は一斉に再点検を実施した。

 再点検の結果、誤って不合格とされた受検者については合格とするとしたうえで、本人と連絡を取り、謝罪するとともに本人の意向を確認している。合否の判定に影響がなかった受検者とその保護者については、各県立高校から受検者が在籍する中学校を通して、受検者と保護者に対して謝罪していく予定。

 また、平成27年度に学力検査を実施した全県立高校においても採点の再点検を行うことを公表した。県教育委員会は原因究明を徹底して行い、再発防止に取り組むとしている。

《勝田綾》

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