安心・安全に通学&お稽古…子ども見守りサービス最新事情
子どもの通学やお稽古通いなどで気になる連絡手段。定番の“キッズケータイ”から、最新の腕時計型デバイスまで、携帯各社の子供向け製品を比較。あわせて、鉄道会社が運営する子どもの見守りサービスをご紹介する。
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◆腕時計型のキッズ携帯が新登場
「Apple Watch」などのウェアラブルデバイスが流行する中、キッズ向けにも新たに、身につける腕時計タイプの携帯が登場した。
そのひとつが、KDDIが3月18日に発売した、腕時計型の携帯電話「mamorino watch(マモリーノ ウォッチ)」だ。その名のとおり、腕に取り付ける時計型になっており、バンド部分を取り外し、付属の金具を取り付ければキーホルダー型に変わる。
画面のタッチ操作で電話をかけられるほか、音声認識機能で「ママに電話」とmamorino watchに話しかけると電話がかけられる仕組みだ。メールやGPS、タイマー、電卓などの機能を備え、発着信を制限する「がっこうモード」も用意されている。
実際にmamorino watchを、小学1年生の子どもに1週間ほど使わせてみたところ、腕時計型が気に入ったようで喜んで身につけていた。ただ、つけているとやはり気になるようで、歩いていてもついmamorino watchばかりを見てしまう。その場合は、「歩きスマホ防止」機能で、警告表示が出るようになっているのが便利だ。
また、時計型といっても、小さい子どもにはかなり大きいため、屋外で活発に遊ぶ際には、やや邪魔そうだった。外遊びの際はキーホルダー型にして、服やカバンなどにつけかえる方がよさそうだ。一方、自宅ではストップウォッチ機能を使い、ドリルの時間を計るのにも活用していた。
NTTドコモも、2015年から腕時計型デバイス「ドコッチ 01」を発売している。こちらは音声通話ができないが、メールやGPS機能を備え、子どもの居場所周辺の温度や湿度を測定する「状態モニター」を保護者側でチェックできるのが大きな特徴だ。さらに、加速度センサーにより、ドコッチをつけた子どもが休憩中か活動中かといった活動状態も、保護者が確認できるようになっている。
ウェアラブルタイプは常に身につけやすく、子どもからの評判はすこぶる良い。今後、こうした腕時計型のデバイスや携帯電話は増えていきそうだ。
ただ、実際に使用した印象としては、子どもがデバイスに気をとられがちになるため、特に低学年のうちは慣れるまで親が使い方を指導する必要性も感じた。
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