とことん「めんどくさい」…京大が中高生向けモバイルサイト5/13開設

 京都大学は5月11日、中高生を対象としたゲーム型サイト「探検!京都大学」のモバイル版を5月13日に開設すると発表した。コンセプトは、とことん「めんどくさいサイト」。従来の見やすさや使いやすさといった常識を打ち破る、まったく新しいサイトだという。

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いちいちめんどくさいサイト「探検!京都大学」モバイル版
いちいちめんどくさいサイト「探検!京都大学」モバイル版 全 2 枚 拡大写真
 京都大学は5月11日、中高生を対象としたゲーム型サイト「探検!京都大学」のモバイル版を5月13日に開設すると発表した。コンセプトは、とことん「めんどくさいサイト」。従来の見やすさや使いやすさといった常識を打ち破る、まったく新しいサイトだという。

 京都大学では、山極総長就任を機に「主体的に仕掛けるブランド戦略」を推進しており、その一環として、「京大らしい個性」を打ち出すことを目的としたスペシャルWebサイト「探検!京都大学」を2015年に開設した。

 今回新たに開設されるのは「探検!京都大学」のモバイル版。京都大学が創業以来大事にしてきた「回り道」の精神から着想を得て、「めんどくさい」ことを楽しめるユーモアこそが将来イノベーションを起こす人材に必要な素質のひとつである、との考えをもとに作成されているという。

 モバイル版では、すごろく形式のゲームの中で「マニアックなクイズ」や「防ぎようのないトラップ」など、次から次へと起こる「めんどくさい」仕掛けを乗り越え、クリアを目指す。登場するキャラクターも、京大のマニアックなクイズを強要する「神イカ京」をはじめ、性格やしゃべり方などクセが強く、マニアックな京大豆知識を延々と披露するなど、みんなどこか「めんどくさい」という徹底ぶりだ。

 京都大学では、ゲームを通してユニークでディープな京大ワールドを知るだけでなく、すぐに答えが見つからない「めんどくささ」を「楽しい!」と思える体験を提供したいとしている。短期的な成果や効率的な手法のみを求めるのではなく、多少遠回りをすることで思いも付かなかったひらめきや発明につながる京大の「回り道」の精神を体感してみてはいかがだろうか。

《畑山望》

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