スパコンとは【ひとことで言うと?教育ICT用語】

 スパコンとは【ひとことで言うと】「超高性能の大規模コンピューター。国産では世界1位の性能となった『京』が有名」

教育ICT 先生
スパコンのイメージ(理化学研究所「京」)
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 特集「ひとことで言うと?教育ICT用語」では、教育ジャンル中心の基礎用語から最新キーワードまでのIT用語辞典として、おもに教育関係者向けに用語をやさしく解説していく。記事を読んでいるときに、わからない用語があったときに役立てていただきたい。

◆スパコンとは


【読み】スパコン
【表記】Super Computer、スーパーコンピューター
【分類】ハードウェア/技術
【ひとことで言うと】
「超高性能の大規模コンピューター。国産では世界1位の性能となった「京(けい)」が有名」
【解説】
 「スパコン」(スーパーコンピューターの略)は、超高性能の大規模コンピューターのこと。一般家庭やオフィスで利用されているパソコンやサーバーと比べ、数百倍~数千倍の性能を誇り、地球規模の気象予測、生命科学や宇宙物理での実験解析など、科学技術計算の部分で活用されている。

 明確な定義はないが、「最先端の最新技術が投入されている、最高性能のコンピューター」を指す。複数台の高性能コンピューターを組み合わせることで処理速度を向上させており、単純な1台の機械ではなく、建物まるごとスパコン施設といった形で構築される。国内では日本電気や富士通が手掛けている。理化学研究所(理研)をはじめ、大手研究機関や大学が導入しているが、1組織が独占して利用するのではなく、複数の組織が1つのスパコンシステムを時間単位で借りるといった使い方が一般的だ。

 ビッグデータ処理(大規模グラフ解析)に関するスーパーコンピューターの国際的な性能ランキング「Graph500」、計算速度でスーパーコンピューターを評価する「LINPACK TOP500」などのランキングが、その性能の目安になっている。国産のスパコンでは、理研の「京(けい)」が1位になったことで有名だ。

 「京」本体は、864台の計算機筐体(ラック)、合計20万本以上で総延長1,000km以上になるケーブルから構成されている。「京」本体を収めている建物は、本体のある3階は、柱のない50m×60mの広大なフロア、グローバルファイルシステムを設置している階も、柱は中央部分に3本のみだという。

【関連用語】ビッグデータ
【最終更新日】2016年6月19日

《冨岡晶》

冨岡晶

フリーの編集者/ライター/リサーチャー。芸能からセキュリティまで幅広く担当。

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