理研と京大、連携・協力に関する基本協定を締結

 理化学研究所は6月29日、京都大学と包括的な連携・協力を推進するための基本協定を締結した。これにより既存の協力に加えて両機関が持つ研究力、研究環境および人材を生かした新たな枠組みを構築。国内の科学技術・学術の振興、教育の発展に期待できるという。

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 理化学研究所は6月29日、京都大学と包括的な連携・協力を推進するための基本協定を締結した。これにより既存の協力に加えて両機関が持つ研究力、研究環境および人材を生かした新たな枠組みを構築。国内の科学技術・学術の振興、教育の発展に期待できるという。

 理化学研究所は京都大学とともに、iPS細胞、ケミカルバイオロジー、創薬化学、光科学、植物科学などの多彩な研究を実施。また、学生に特色性豊かな研究指導を行う連携大学院など、各センターや研究科、研究グループなどにおいて、互いの強みを活かした連携・協力関係を構築してきた。

 今回の基本協定では、共同研究等の研究協力、研究交流および人材交流、教育・人材育成の相互支援、研究施設・設備の相互利用などで連携・協力していく。研究開発法人や大学単独ではできない研究環境・システムを生かした世界最先端研究の展開や、新たな研究領域の開拓、それらを担う次世代人材の育成を目指す。

 理化学研究所は平成27年5月発表「理研科学力展開プラン」の中で、世界最高水準の成果を生み出すべく、「研究開発成果を最大化する研究運営システムの開拓・モデル化」「世界的研究リーダーの育成」など5つの柱を提示。大学と一体となって科学力の充実を図り、国内外の研究機関や大学・産業界との「科学技術ハブ」機能の形成を通じて、イノベーションを生み出すことも柱の1つ。今回の京都大学との連携・協力は、この構想の第1号にあたるという。

《黄金崎綾乃》

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