学生が思う「IT業界って…」率直な質問続々、しまねIT企業交流会
7月9日、島根大学にてエンジニアを志望する生徒・学生やIT企業に興味のある者を対象に、「しまねIT企業交流会」が開催された。当日は、島根大学生を中心に地元の高校生や専門学校生、高等専門学校生など、44名が参加した。
教育イベント
大学生
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「しまねIT企業交流会」は、島根県内のIT企業14社が自社の認知度向上を目的として集い、島根県IT企業有志一同と学生との交流会実行委員会が主催したイベントだ。主催者によると、島根県内にはIT企業が多くあるが、県内の生徒や学生には認知されていない。「1社だけでは限度があるし、より多くの企業と話をする場があると学生にとって魅力的ではないかと考え、開催した。」(主催者)
イベントは、企業の担当者が一方的に会社について話す場ではなく、参加者に気軽に楽しんでもらいたいという考えから、事業紹介などは行わなかった。その代わり、各社で働いているエンジニアに焦点を当てつつ、参加者の疑問や不安に答えるといった構成で行った。
当日はまず、各社エンジニアが自分の趣味、キャリアについて、なぜ島根で働いているかなどを話す「1分間自己紹介」からスタート。エンジニアは、1分間という短い時間のなかで四苦八苦しながら自分をアピールしており、時間を知らせる合図で自己紹介を強制的に中断される姿が参加者たちの笑いを誘っていた。
エンジニアの自己紹介を受け、参加者たちはグループを作り、疑問に思ったことを付箋に書き出す質問ワークショップを実施。ワークショップからはストレートな質問が数多く飛び出し、会場を沸かせていた。「IT業界って“ブラック”なのですか?」「IT業界って儲かりますか?」「お金に繋がる技術は?」「社内恋愛はありますか?」など、これにはエンジニアたちも困惑したようすであったが、エンジニアはみな飾らない言葉で真摯に回答をしていた。
ワークショップのあとには、エンジニアが参加者のグループに入り、直接不安や疑問に答えるフリートークタイムが始まった。「今、学校で勉強している内容は社会に出た時に通用するのか」「Webデザインの仕事がしたいが島根にはあまりない」「大学に進学したほうが良いのだろうか」など、ワークショップでは出なかったより深い悩みを参加した生徒や学生たちが吐露しており、エンジニアたちは自身の経験に基づいたアドバイスを送っていた。
参加学生へのアンケートによると「数多くのIT企業を知れて良かった」「定期的に開催してほしい」「色々な情報、アドバイスをもらえた」といった前向きな意見が目立った。主催者は、「交流会を季節ごとに開催し、島根県内のIT企業の認知度が向上するとともに、県外への人材流出を防げるイベントになれば。生徒や学生にとっても、プラスになればなお嬉しいです。」と次回開催への意気込みを語った。
◆しまねIT企業交流会参加企業(順不同)
イード
ミラクル・リナックス
オプティマ
ソニックムーブ
フェンリル
エクスウェア
ビタリー
システムリンク
ネットワーク応用通信研究所
コミクリ
日本ハイソフト
CMC Solutions
e-Front
オネスト
ファーエンドテクノロジー
《山崎浩司》
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