文系の就職率が上昇、平均実就職率が高いのは看護・保健・医療系
大学通信が運営するWebサイト「キャンパスナビネットワーク」は、2016年卒の大学生について学部系統別の実就職率を公開した。就職率は「理高文低」という状況だが、文系学部の就職率は上昇傾向にあるという。
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実就職率とは、「就職者数÷(卒業者数-大学院進学者数)×100」で算出したもの。Webサイトでは、2013年から2016年卒の大学生について、学部系統別の平均実就職率を掲載し、比較・分析している。
新卒の採用活動では学生の所属学部を気にする企業がほとんどないが、平均実就職率を学部系統別にまとめると、系統ごとに差があることが明らかになった。2016年卒の大学生で平均実就職率がもっとも高いのは「看護・保健・医療系」の91.6%。ついで「家政・生活系」が91.5%、「福祉系」が91.2%、「理工系」が90.8%となった。
一方で、就職率が低いのは、薬剤師国家試験の難化などの影響がある「薬学系」を除くと、「文・人文・外国語系」が83.4%、「法学系」83.7%、「国際系」が84.7%など、専門性が就職に結びつきにくい文系学部が並んだ。
大学生の就職率は理系が高く文系が低い「理高文低」という状況にあるが、文系の就職率を見ると、「法学系」「文・人文・外国語系」「経済系」「商・経営系」では2015年よりも3ポイント近く上がっているなど、文系学部の就職率は上昇傾向にある。
このような動きを踏まえ、社会科学系の学部を志願する受験生が増えている。学部別志望動向は、リーマンショック以後とは対照的に文系が高く理系が低い「文高理低」の傾向が見られるという。
学部系統別の平均実就職率は、Webサイト「キャンパスナビネットワーク」の今週の無料記事に掲載されているほか、「教育進学総合研究所」のWebサイトでは詳細を確認できる。
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