無利子奨学金、2万4,000人増員で残存適格者解消へ
文部科学省は平成29年度、無利子奨学金の貸与人員を約2万4,000人増やし、残存適格者の解消を目指す方針で、平成29年度予算の概算要求に必要となる事業費を計上する。無利子奨学金の貸与人員は、過去最多の約49万9,000人に拡大される。
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
日本学生支援機構による無利子(第一種)奨学金の対象は、国内の大学院・大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)に在学する学生・生徒。文科省によると、家計や学力の貸与基準を満たしているにもかかわらず、予算不足のために無利子奨学金に採用されない「残存適格者」が、推計約2万4,000人いるという。
そのため、平成29年度は無利子奨学金の貸与人員を約2万4,000人増やし、貸与基準を満たした希望者全員を無利子奨学金に採用できる体制を目指す。増員により、無利子奨学金事業の貸与人員は、約49万9,000人となる。
このほか、返済不要の給付型奨学金についても創設を目指していく。平成29年度予算の概算要求では、予算要求額を明示せず、項目だけ記載する事項要求となる見込み。貸与額、対象者など、給付型奨学金の詳細については、冬まで検討が続けられる。
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