大学進学時、37県で流出超過…都市部に集中

 大学進学時に学生が他県から入ってくるよりも出ていくほうが多い「流出超過」は、静岡県や茨城県など37道県にのぼることが、旺文社教育情報センターが9月23日に公表した分析結果より明らかになった。

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地元進学率の推移
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 大学進学時に学生が他県から入ってくるよりも出ていくほうが多い「流出超過」は、静岡県や茨城県など37道県にのぼることが、旺文社教育情報センターが9月23日に公表した分析結果より明らかになった。

 旺文社の教育情報センターは、文部科学省が毎年発表している「学校基本調査」をもとに、大学進学時における学生の都道府県別の流出入、および地元進学について分析を行った。

 各都道府県の大学進学者について、他県から入ってくるほうが多いのか、出ていくほうが多いのか調べたところ、他県から入ってくるよりも出ていくほうが多い「流出超過」は、「静岡県」-8,890人、「茨城県」-7,588人、「長野県」-5,698人の順に多く、37道県にのぼる。

 一方、他県から出ていくよりも入ってくるほうが多い「流入超過」は、「東京都」73,821人や「京都府」17,920人、「大阪府」6,317人の順に多く、都市部の10都府県のみであった。毎年同様の傾向がみられ、都市部へ一極集中している。

 各都道府県の地元進学率をみると、「愛知県」が71.4%ともっとも高く、「北海道」67.1%、「東京都」65.7%、「福岡県」64.6%、「宮城県」57.4%が続いた。地元進学率は年々上昇傾向にある。しかし、大半の県は地元進学率が5割未満で、半数以上が流出していることがわかった。

《工藤めぐみ》

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