すらら、作図機能を搭載…定規やコンパスの使用過程も評価可能に

 すららネットは9月30日、クラウド型学習システム「すらら」に算数・数学で描画過程まで評価・フィードバックができる作図機能「スマート・プロッター」を搭載した。小中高生向け教材では日本初。コンパスや定規の正しい使用が、デジタル教材でも評価可能となる。

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作図のイメージ(平行移動した図形を作図する問題の場合)
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 すららネットは9月30日、クラウド型学習システム「すらら」に算数・数学で描画過程まで評価・フィードバックができる作図機能「スマート・プロッター」を搭載した。小中高生向け教材では日本初。デジタル教材でも、コンパスや定規の正しい使用が評価可能になる。

 「スマート・プロッター」は、紙面と同等の直感的な操作性・効果性を実現した作図機能。定規やコンパス、分度器といった作図ツールを正しく用いて作図しているかなど、描画過程まで評価やフィードバックできる。

 開発・搭載にあたっては、エレファンキューブが支援。同社の中学数学向けタブレット教材の「さわってうごく中学数学『AQUAアクア』」の描画技術を生かし、直感的な操作性実現のためにインターフェースを「すらら」専用に改良した。

 すららネットによると、「作図」は定期テストではもちろん、高校入試でも高い割合で出題される重要分野。しかし、これまでの小中高生向けデジタル教材では、実際のテストなどで採点基準となるコンパスや定規を正しい使用過程まで評価できるものはなかったという。

 「スマート・プロッター」を搭載することで、「すらら」では作図問題が変わるほか、新たに中学数学で垂直二等分線などの6ユニットを追加。小学校算数でも垂直と平行など8ユニットのドリルを追加する。作図する際は、三角定規など必要な作図ツールを選び、自由に作図を行うことができる。正誤判定時には、作図ツールを正しく用いているかなどが評価される。

 すららは、小学校高学年から高校3年生までの学習指導要領に準拠したクラウド型学習システム。対応教科は、英語、数学・算数、国語。2016年6月末現在、約34,000人が利用しているという。

《奥山直美》

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