就活費用は全国平均16万円、地方学生の交通費負担大きく

 2017年卒業見込みの大学生を対象に行った就職活動実態調査によると、全国平均で約16万円の就活費用がかかり、地方学生を中心に交通費の負担が大きいことが明らかになった。

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就活にかかった平均費用
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 新卒採用支援事業を行うサポーターズが2017年卒業見込みの大学生を対象に行った就職活動実態調査によると、全国平均で約16万円の就活費用がかかり、地方学生を中心に交通費の負担が大きいことが明らかになった。

 調査は、メディア事業などを手掛けるVOYAGE GROUPの連結子会社で、新卒採用支援事業を展開するサポーターズが、2017年卒業見込みの日本全国の大学生545名を対象に9月15日実施した。

 就活にかかった費用は、全国平均16万1,215円。関東学生の平均費用12万9,554円に対し、地方学生の平均費用は18万8,245円と、関東以外の地域で高くなる傾向があった。

 かかった交通費は5万~10万円との回答が23.1%ともっとも多く、3万~5万円が19.4%と続く。10万~15万円が16.1%、15万~20万円が8.4%、20万円以上が8.1%となり、就活費用に占める割合が大きいことがわかる。

 就活中の上京回数は5~10回が最多で27.3%、ついで3~4回18.5%。16回以上も10.9%が回答した。平均滞在日数は2~3日が43.9%でもっとも多く、1日以内は21.2%、4~7日は13.8%だった。

 就活用品購入費は、3万~5万円が29.2%ともっとも多く、ついで1万~3万円が25.0%、5万~10万円が20.4%。就活中の飲食費は1万~3万円が39.1%と最多だった。

 費用を捻出する方法は、バイト代61.1%、親からの支援56.0%、貯蓄36.1%の順で多かった。「就活前の悩み」と「就活後に大変だったと思うこと」についての回答を比較すると、就活前には4番目に多かった悩みである就活費用が、就活後には大変だったと思うことの第1位にあげられており、学生にとって就活費用は大きな負担となっていることがわかった。

《勝田綾》

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