【高校受験2017】埼玉県公立校入試の変更点、差がつくポイントと直前対策…スクール21
2017年公立高校入試まで残り数か月。埼玉県で高い合格実績をもつ塾である「スクール21」(エジュテックジャパン)入試情報センター所長の宮川由三氏に、注意すべき埼玉県高校入試の変更点や入試予想、直前アドバイスを聞いた。
教育・受験
中学生
PR

埼玉県で高い合格実績をもつ塾である「スクール21」入試情報センター所長の宮川由三氏に、注意すべき埼玉県高校入試の変更点や入試予想、直前アドバイスを聞いた。
◆差がつくのはココ 気になる埼玉県高校入試の変更点
--2017年度の埼玉県公立高校入試では、学力検査問題が大きく変化しますね。変更点や注意点を教えてください。
変化する点は2つあります。1つは試験時間が伸びる点、もう1つは問題の内容が変わり、2種類になる点です。教科別にいうと、まず国語は出題構成、内容、時間、いずれも従来とまったく同じです。変化があるのは、理科と社会、英語と数学です。
理科と社会は、試験問題の構成内容はまったく変わりませんが、試験時間が10分ずつ伸び、40分だったものが各50分になります。英語と数学は、これまでは1種類だった「学力検査問題」が、一部の高校では、応用的な内容を含む「学校選択問題」に変化します。これにより、英語と数学は「学力検査問題」「学校選択問題」の2種に分かれることになります。この2種類では「学校選択問題」のほうがより難易度が高くなります。
--「学力検査問題」と「学校選択問題」について詳しく教えてください。
「学校選択問題」からは非常に簡単な問題がなくなり、難易度の高い問題が増えます。これは高校側が選択するので、生徒が受ける問題を選べるわけではありません。志望校を選んだ時点で、どちらになるかが決まります。県内では浦和高校や大宮高校など20校が採用を発表しており、残りの学校は、より簡単な「学力検査問題」を採用しています。
「学力検査問題」からは、正答率1%を切っていたような難しい問題はなくなり、基本的な内容の問題が増えます。たとえば数学では、従来の「学力検査問題」で「独立小問題(12小問・50点)」だったものが、「学校選択問題」では「発展的な計算問題(4小問・16点)」「独立小問題(6小問・26点)」になっています。また重厚な問題とされてきた「関数(2小問・11点)」は「数と式の出題(3小問・19点)」になり、配点が高くなっています。
逆に新しい「学力検査問題」では、「独立小問題(12小問・50点)」だったものが、「基礎的な計算と独立小問(9小問・36点)」「独立小問題(6小問・30点)」になっています。独立小問題は比較的、取り組みやすい問題で、その部分の配点が増えており、これは難易度が下がっているといえます。構成は違いますが、英語も似たような方向性で変化します。
【次ページ】学力検査問題は“簡単になってラッキー”の落とし穴
【注目の記事】
関連リンク
この記事の写真
/