午前8時過ぎ、早稲田大学早稲田キャンパス「大隈ガーデンハウス」入口の前にはすでに学生が50円朝食を求め列を成していた。全国的な広がりを見せた「100円朝食」はもはや珍しいものではないが、50円ともなると「50円玉1枚だけで食べられるならとにかくお得」(同大学学生)。学食前の立て看板で50円朝食を知ったという女子学生は、寝ぼけ眼ながら「普段は(朝食を)食べないけど、50円なら安いと思って早起きしました」とはにかみながら語った。
「腸温活プロジェクト」は、体全体を温めてコンディションを整え、美容や健康を手に入れる活動を推進する医学・栄養学の有識者と協賛企業による活動。11月14日から18日までは早稲田大学の早稲田キャンパス、西早稲田キャンパスで各日150食限定で提供する。
14日のメニューは「朝のたべるスープ ミネストローネ」「ナチュラルとうふpremium はちみつ×プレーン」「ゆめちから ブランロール」2個と、青森県産りんご4分の1個。食べ盛りの男子学生も、「朝はパン1個しか食べてないので、これくらいがちょうどいい量」と満足げ。フジッコブランドマネージャー部包装惣菜製品グループの只野由晃氏は、完食する学生らを見て「苦手意識を持たれがちな豆製品も、スープにしたことで美味しそうに食べてもらえて嬉しい」とホッとしたようす。中には一時限目に授業がないのに朝食のために来たとする者もおり、プロジェクトが目指す“朝食の習慣化”が根付く可能性が見えた。
なお、50円朝食を食べるには学生証が必須。なんともうらやましい話と、ネットでは「うちの大学にもあったら」とする声があがっている。