学生、将来の自分に期待値5.5点…旧帝大生は期待値高く
インターネットを活用した市場調査などを行うモニタスは、15歳~24歳の学生を対象に「学生の未来に対するモチベーション調査」を実施した。将来の「自分」に対する期待値の平均は10点満点中5.5点と、夢に向かって輝く若者像とは少し異なる結果となった。
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調査は、「LINE Research Platform」を活用したスマートフォンリサーチで、2016年9月12日~16日に行った。対象は全国の中学生を除く15歳~24歳の生徒・学生で、男性400人、女性400人の計800人。今回は、結果公開の第一弾として、将来の「自分」に対する期待値や回答結果についての背景を公開した。
将来の自分に対する期待値を10点満点で点数を答えてもらうと、平均値は5.50点となった。全体では、4~7点の「期待値Middle」層が62.5%で、所属別では高校生がもっとも多い67.9%。高校区分では、国公立高校より私立高校のほうが4.1ポイント多い70.9%という結果になった。
8点以上の「期待値High」層は、所属別でみると大学院生がもっとも多く25.4%、ついで大学生が21.9%、専門学校生が18.4%、高校生が13.5%となった。中でも、北海道大学、東北大学、東京大学など「旧帝国大学および類する大学」の学生の期待値は6.60点と高く、「期待値High」層は31.0%と高い結果になった。一方で、3点以下の「期待値Low」層は全体で18.4%あり、もっとも多かったのは専門学校生21.1%、ついで高校生18.6%となった。
年齢別でみると、期待値が6点以上の層と期待値が4点以下の層の割合が逆転する年齢が19歳で、19歳を超えると期待値は上昇傾向となった。成人年齢を目前に、環境変化が大きい年であることから多くの刺激を受け、具体的に将来をイメージして期待値が上がったのではないかと分析している。
また、将来の自分に期待できない理由の1位は、「社会人になって、働くことに不安があるから」36.7%。ついで「自分は弱い人間だと思うから」27.0%、「夢や将来も目標がないから」23.9%、「自分の見た目に自信がない・コンプレックスがあるから」21.9%となった。家庭や社会環境の理由以外に、社会経験が少ない分、自分自身に対する評価や自信、勇気のなさが理由としてあげられ、社会に対する恐れや不安を抱いているようすが垣間見える。
学生の価値観では、4割以上が「期待値High」層だった項目は「家族が好き」「将来、仕事を頑張って、出世をしたいと思う」「一生懸命に頑張って手に入れたいものがある」「他人に勝ちたい気持ちが強いほうだ」。自由回答では「キャリアを積み、その界隈で活躍していたい。また、家庭を守れる母親になっていたい」「信頼を手に入れてお金をたくさん稼ぐ」とあるように、期待値が高い学生ほど自分の将来の目標が明確になっているようだ。
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