東北大、災害後の調剤活動支援システムを実証実験
東北大学電気通信研究所の研究グループ(リーダー:村岡裕明同研究所教授)と一般社団法人宮城県薬剤師会は11月17日、大規模災害後の迅速な調剤活動を可能とする耐災害ストレージシステムの実証実験を11月23日に実施することを発表した。
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
同研究グループが開発に取り組んできた耐災害ストレージシステム技術は、情報を分散保存してデータが残存する割合を向上させるリスクアウェア複製方式と、分散した情報を再構成して短時間でデータを復旧するマルチルートリストア方式の2つの方式から構成される。
背景には、東日本大震災の際に、ネットワークシステムの損壊により被災地から遠隔地に保管された情報へのアクセスが不可能となる事象が発生したこがある。同技術はそうした広域のネットワークシステムへの接続が断絶した場合においても、発災直後に必要となる住基情報や医療情報等の重要なデータを使用できる環境を構築することを目的としたものだ。
実証実験は東北大学片平キャンパス内さくらホールにて、訓練形式で実施。今回の実証実験では、宮城県石巻市にある保険薬局の医療情報システム復旧を実施するケースを想定し、研究グループが開発した地域分散型ストレージシステムの活用により、システム復旧開始から調剤活動が開始できるまでの時間を短縮できるかどうか検証する。
東北大学、災害発生後の調剤活動を支援するシステムの実証実験
《防犯システム取材班/鷹野弘@RBB TODAY》
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