イマドキ大学生6割、お金も時間も余裕なし
東京広告協会が主催する「大学生意識調査プロジェクト FUTURE2016」は、いまどきの大学生を対象に行った「『大学生』と消費に関する意識調査」の結果をまとめた。大学生の約7割はお金と時間に余裕がないと答えている。
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東京広告協会によると、今の大学生はコスパを意識して商品を選ぶことが一般的な一方で、ハロウィンなどのイベントごとには意欲的な姿勢を見せ、積極的にお金をかけているようすがみられるという。「大学生意識調査プロジェクト FUTURE2016」は、こうしたいまどきの大学生の消費に対する意識を知るため、青山学院大学、駒澤大学、上智大学、専修大学、千葉商科大学、日本大学の大学生男女816名を対象に調査を実施した。調査期間は7月12~31日まで。
「金銭的余裕・時間的余裕の有無」については、「お金に余裕がない」大学生は63.5%、「時間に余裕がない」大学生は65.7%にものぼり、いまどきの大学生は、お金や時間に余裕のないことがわかった。
「『コスパ』にうるさい方と思うか」の質問では、大学生の66.1%が「そう思う」か「ややそう思う」と回答。「自分は『人よりもケチだ』と思うか」に対しての回答では、49.4%が「人よりもケチだと思う」と自覚。このことから、「コスパにうるさく、人よりもケチ」な節約志向の大学生が増加していることがうかがえる。
実際に「節約をしている」大学生は75.6%で、2000年度の調査と比較すると約6ポイント増加。いまどきの大学生がコスパが良いと思うベスト3は、「中古品を買うこと(78.3%)」「資格の勉強(75.2%)」「アルバイト(69.9%)」だという。
これらのことから、いまどきの大学生はただ単に「コストの低さ」を求めるのではなく、リターンとして得られる「パフォーマンスの高さ」を重視するという、大学生ならではの新しいコスパ意識「シン・コスパ」の傾向があるという。
「大学生意識調査プロジェクト FUTURE2016」は首都圏の大学でマーケティングを学んでいる大学生によって1995年に結成された。東京広告協会の支援のもと、調査の企画・実施・分析など一連の作業は、すべて大学生自らが行っているという。
《池野サキ》
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