【高校受験2017】大阪府公立高校入試<英語C>講評…英文量が増加

 平成29年度大阪府公立高等学校入学者選抜の学力検査が3月9日に行われた。近畿圏で多数の塾を展開する第一ゼミナールの協力を得て、実施された学力検査より英語C問題を講評する。

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2017大阪講評 英語
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 平成29年度(2017年度)大阪府公立高等学校入学者選抜の学力検査が3月9日に行われた。近畿圏で多数の塾を展開する第一ゼミナールの協力を得て、実施された学力検査より英語C問題を講評する。

◆<英語C問題>講評(第一ゼミナール 提供)

【発展的問題C】
 実施時間は筆記30分(10分減)、リスニング25分(10分増)と大幅変更となりました。筆記では、問題は設問を含め、注釈以外はすべて英語となり、大問数は9題と昨年までの3題から構成が大幅変更となりました。問題構成は、「文法問題」と「中文読解」はすべて記号問題で、英作文は40語程度の字数指定がなくなりました。英文自体は平易ですが、読む英文量が増えた分、スピードが求められています。リスニングのPart Cでは、最初に英文を読み、次にまとまった英文を聞き取り、そして主張を要約するという3技能を要する新傾向となりました。

大問1
 誤りを選択する正誤問題が5題出題されました。基本文法の確認で解答しやすい問題でした。

大問2
 適する語句を選択する問題が5題出題されました。中3内容が中心に出題されましたが、基本文法の確認で解答しやすい問題でした。

大問3
 2つの表を見ながら読み進める問題。表やグラフを見ながら、英文を読み取る傾向は従来通りとなります。情報源としてのメディアやその信頼性についてのアンケート結果を読み取り、文挿入と内容理解の問題2題が出題されました。

大問4
 ランダムに並べられたパラグラフを正しい順に並び替える問題。指示語や副詞の指す内容が理解できているか問われました。

大問5
 英文を読み、内容理解の問題が4題出題されました。同じ内容を違う英文で表すことで、幅広い表現力が問われました。

大問6
 英文のブランクを埋める挿入問題が4題出題されました。問題を通して文脈理解が問われました。

大問7
 英文を読み、内容理解の問題が4題、ブランクを埋める挿入問題が1題出題されました。英文解釈が正確に行われているかが問われました。

大問8
 英文を読み、指示語の指す内容を問うた問題2題、文挿入1題、タイトルを選択する問題1題が出題されました。問題を通して文脈理解が問われました。

大問9
 列車で旅行をする場合、「各停列車」と「特急列車」のどちらを選ぶか?またその列車に乗ることによってできることを英文で記述する問題が出題されました。自分の意見とその理由、およびできることを複数書かなくてはいけません。模範解答では約70語の英文になっており、語数指定はないものの、まとまった分量で書く必要があります。

リスニング
 問題はPart A・B・Cと3部構成になっています。Part Aは6題出題され、短い対話文を聞いた後、その時の状況に応じた答えの文を選択する問題です。聞き取るだけでなく、選択肢の英文を早く読むことも要求されています。Part Bではまとまった英文を聞いて、その内容に合う内容を選択する問題が2題出題されています。しっかりメモをとり内容を把握する力が問われています。

 Part Cでは約100語の英文を1分間で読み、やや長めの二人の対話文を聞きます。二人の主張のメモを取り、最後に一人の意見とその理由を5分間で英語する問題でした。聞き取った意見とその理由を複数書かなくてはいけません。模範解答では約70語の英文になっており、語数指定はないものの、まとまった分量で書く必要があります。
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 このレポートは、2017年3月11日に速報として第一ゼミナールが作成したもの。

 第一ゼミナールは、近畿圏を中心に小学生から高校生を対象に集団・個別指導塾を展開している。独自の教育メソッドであるプラスサイクル学習法を展開し、生徒の学習意欲を高め、成績向上に結びつける教育を推進するとしている。

協力:第一ゼミナール

《編集部》

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