パンダ「シンシン」5/25公開おやすみへ…偽妊娠とは?

 上野動物園は5月23日、ジャイアントパンダのメス「シンシン」に妊娠兆候があり、行動や体の変化が顕著になってきたことから「シンシン」の展示を25日から中止すると発表した。ただし、上野動物園は妊娠が確定したものではないとしている。

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東京ズーネット 上野動物園
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 上野動物園は5月23日、ジャイアントパンダのメス「シンシン」に妊娠兆候があり、行動や体の変化が顕著になってきたため、シンシンの展示を25日から中止すると発表した。ただし、上野動物園は妊娠が確定したものではないとしている。

 ジャイアントパンダの「シンシン」は、2005年7月3日、中国・臥龍保護センター生まれのメス。シンシンは、5月16日ごろから竹の採食量が減少したり、食欲の減少に伴い休息時間が増加したりと、妊娠の際に認められる行動の変化が現れていた。さらに、19日ごろからは乳頭が確認できるようになり、体の変化も認められるようになったことから、シンシンの展示を中止する運びとなった。

 シンシンの赤ちゃんを期待する声もあがっているが、ジャイアントパンダには「偽妊娠」という現象があり、上野動物園は「妊娠が確定したものではありません」と発表している。偽妊娠とは、病気ではなく、生理現象の一種。上野動物園はこの現象について、「発情の後、妊娠しなくても、尿中ホルモン値の上昇、動作の不活発、長い休息時間、食欲不振、乳頭の明瞭化、乳房の腫脹、巣づくり行動など、妊娠した場合と同様の現象が現れます」と説明している。

 5月23日現在、シンシンの健康状態は以前と変わらず良好。会えなくなるのは少し寂しくなるが、あたたかく見守ってあげたい。なお、オスの「リーリー」は通常通り展示する。シンシン展示中止は5月25日から。再開については、後日発表するとしている。

《佐藤亜希》

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