Twitterアカウント名「akane」さんは6月22日、ご子息が小学4年生の夏休みの工作として作ったという、テープ台(テープカッター)の写真を掲載。その一風変わったテープ台は、またたくまに絶賛の嵐に包まれた。「すごい!特許とったらよかったのに」「天才」「学校に提出するのではなく、発明コンクールのようなものに出品すべきでした。まさしくイノベーション」など、子どもの“発明”に大人が仰天しているのだ。
長さが測れるテープ台と言うのが既にあるのを見つけたのだけど、こちらは息子さんが小4の時の夏休みの工作で作ったもの。普通の状態で10センチまで測れて、それ以上は下のスライドを引き出して測ります。歯の所から斜めに合わせてもきちんと合うように、三角関数使ってメモリ作ってました。 pic.twitter.com/jefWZf9ktN
- akane (@ceruleanbluehue) 2017年6月22日
テープ台が工夫されている点は、通常のテープ台として利用する場合は10cmまで測ることができ、そこからさらに、テープ台の下にあるスライダーを伸ばすと、10cm以上の長さも計測できる点にある。akaneさんによると、ご子息は「歯の所から斜めに合わせてもきちんと合うように、三角関数」を使ってメモリを作成したとのこと。小学4年生なのに三角関数とは、と、ネットは大盛り上がりだ。
しかしこの夏休みの工作、提出した2年前は学校や友達から評価されなかったとのこと。ネットでも具体的に素晴らしい点はどこなのか問いかける声があがったが、三角関数テープ台ファンになったと思わしきネットユーザーが「10cmまでは普通に目盛に合わせればよいのですが、それ以上の場合は、普通なら定規の曲がっている部分に合わせて、テープも曲げないと長さが測れないところを、刃の部分から11cmの目盛のところまで直線で合わせると、11cmで切り取れるようにメモリの間隔が調整されています」と、発明者に代わりに解説するようすも見られた。
でもこのテープ台、息子は三角関数使ったら斜めの長さが分かるから、斜めにした時のテープの長さがわかるんだよ!と大興奮で作ったにも関わらず、担任の先生にも他の子にも「ただのテープ台でしょ」、と言われて落ち込んで帰ってきた悲しい思い出の品。 https://t.co/RHkv6jD1C0
- akane (@ceruleanbluehue) 2017年6月22日
この一連の盛り上がりには、「数学ガール」の作者である結城浩(ゆうきひろし)氏も反応。「『斜めに引き出しているにもかかわらず、テープを正確な長さで引き出せるセロテープ台を作る』っておもしろいですね。」と、発明の着眼点に賛辞を送った。
「斜めに引き出しているにもかかわらず、テープを正確な長さで引き出せるセロテープ台を作る」っておもしろいですね。直角三角形ABC(Bが直角、斜辺がAC)でABの長さを1としたとき、ACを1,2,3,…,n,… に変えたときのBCの長さa1=0,a2,a3,…,an,…を求めよ。
- 結城浩 (@hyuki) 2017年6月24日
小さな発明家は、今年は一体、何を作るのだろうか。ネット上では、早くも将来が楽しみであるとする声があがっている。