共同メッセージでは、中高生におけるスマートフォンの保有率や、SNSの利用が高まっていることにより、ネットを通じた性被害が急増していると指摘する。特にSNSを通じた児童買春や児童ポルノなどの犯罪被害や、だまされたり脅されたりして自分の裸を送らされる「自画撮り被害」などの性被害にあった子どもは、平成28年には過去最多にのぼったという。
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「19歳のイケメン大学生モデル」 に裸の画像を送信させられたが、正体は46歳男性のなりすまし。約130人の子どもが被害を受けた例があるという
メッセージでは、女子および男子の被害事例をあげ、ネットを通じた性被害の防止には性別にかかわらず注意が必要だと呼びかける。見知らぬ人に安易に会わない、どのような相手であっても自分の裸や露出し過ぎた写真を送らないなど、ネット上での出会いには細心の注意を払うことを徹底してほしいという。
警察庁と文部科学省では、7月の「青少年の非行・被害防止全国強調月間」に合わせ、共同で「夏休みを迎える君たちへ~ネットには危険もいっぱい~」というリーフレットを作成した。被害事例をイラストや図表で説明するほか、啓発動画のQRコードを掲載し、犯罪被害防止に注意を促す。
リーフレットにはトラブルにあった場合の相談窓口のURLも紹介。万が一被害にあってしまったら、被害拡大を防ぐためにも恥ずかしがらずに、すぐに保護者や先生、警察に相談してほしいと呼びかけている。