2017年「算額」10代2名が受賞、大仏さまは両手で何リットルの水をすくえるか?
「数字検定」や「算数検定」を実施する日本数学検定協会は9月1日、東大寺に奉納した「算額」の優秀解答を発表。問題一は「大仏様は両手で何リットルの水をすくえるか?」というもの。10歳代2人と50歳代が受賞した。
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日本数学検定協会は、1月23日に奈良県奈良市の華厳宗大本山「東大寺」に奉納した数学の額「算額」2問の解答を募集し、7月31日に受付を締め切った。3回目となる2017年の算額は「大仏様の水かき」と「香木」について出題した。
問題一の「大仏様は両手で何リットルの水をすくえるか?」という問題では、グラフを用いて解答を表現した「五目焼きそばサイコーラーメン探検隊(20人)」さんが最優秀解答賞を受賞。優秀解答には、手や水かきの面積を求めて答えを導いた小学6年生の柴田真優さんが選出されている。
問題ニは、難問「香木『蘭奢待』の平均密度は?」。蘭奢待(らんじゃたい)とは、「天下第一の名香」と呼ばれ、東大寺正倉院に収蔵されている天然香木。優秀解答は、2016年の問題ニでも優秀解答に選手された、54歳の狩山勝氏。多くの解答が円柱や円錐に近似させることにより密度を求める方法をとっていたなか、方眼を当てることでより正確に密度を求める考え方で答えを導いた点が評価された。
日本数学検定協会は毎年1月23日を「算額文化を広める日」と定めており、今後も継続的に問題を発表していくとしている。
◆2017年「算額1・2・3」優秀解答者一覧
問題一
最優秀解答:「五目焼きそばサイコーラーメン探検隊(20人)」さん(14歳)
優秀解答:柴田真優さん(小学6年生、11歳)
問題二
優秀解答:狩山勝さん(54歳)
※問題一は優秀解答が複数のため、うち1つを最優秀解答として選出した
《佐藤亜希》
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