CRET「日本STEM教育学会」設立、プログラミング教育も研究

 教育テスト研究センター(CRET)は、STEM教育の普及を目指す「日本STEM教育学会」を設立した。10月11日には設立記念シンポジウムを上野の国立科学博物館で開催する。参加費は無料。Webサイトより申込みを受け付けている。

教育ICT 先生
教育テスト研究センター(CRET)
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 教育テスト研究センター(CRET)は、STEM教育の普及を目指す「日本STEM教育学会」を設立した。10月11日には設立記念シンポジウムを上野の国立科学博物館で開催する。参加費は無料。Webサイトより申込みを受け付けている。

 CRETは、海外の研究機関と交流しながら、日本・アジアの特長にも配慮した新しい教育領域のカリキュラム・テストの研究開発を目指している。「教育テストの評価・解析研究部門」「教育テストの問題開発研究部門」「教育テストの基板設計研究部門」の3部門を設置し、各領域の調査研究やテストの研究開発、テストの基盤技術の研究開発を進めている。

 STEM(科学・技術・工学・数学)領域を横断し実社会の問題解決を行う「STEM教育」は、STEAM、STREAMなどと概念を拡大させ、世界的な広がりを見せている。また、STEM教育の代表的な学習内容である「プログラミング教育」は、新学習指導要領で必修となった。しかし、このような教育について学術的な視点で調査研究を行い、より効果的な教育実践につなげていくための学会が日本にはまだ組織されていなかった

 CRETは6月に「日本STEM教育学会」および「プログラミング教育研究会」 設立準備会を発足させ、今回、STEM教育の普及を目指す「日本STEM教育学会」の設置に至った。STEM分野の教育実践が、体系性や理論的裏付けを持ち、社会からの期待にも応えられるように支援していく。

 設立記念シンポジウムは2部構成。第1部では、日本学術振興会理事長の安西祐一郎氏、ICT CONNECT 21会長の赤堀侃司氏、国立科学博物館副館長の佐藤安紀氏による基調講演を行う。

 第2部はパネルディスカッションが行われ、これからの社会や教育におけるSTEM教育の意義や、プログラミング教育などの国内外の学校や校外学習のSTEM教育の事例紹介を通じて、日本STEM教育学会が取り組むべき研究テーマを議論する。

 参加費は無料。申込みはWebサイトより受け付けている。定員は150名で、定員になり次第申込み受付を終了する。なお、シンポジウム参加者は国立科学博物館の常設展示の観覧も可能。午前10時より観覧受付を開始する。

◆「日本STEM教育学会」設立記念シンポジウム
日時:2017年10月11日(水)13:30~16:30 ※受付10:00~、開場13:00~
会場:国立科学博物館 日本館2階講堂 ※受付は職員通用口前にて行う
定員:150名(定員になり次第、申込受付を終了する)
参加費:無料
申込方法:Webサイトより受け付けている

《外岡紘代》

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