私立学校の耐震化率は88.4%、公立より10ポイント低い
文部科学省は平成29年11月15日、私立学校施設の耐震改修状況の調査結果を発表した。私立の幼稚園~高校の耐震化率は前年度(平成28年度)から2.0ポイント増の88.4%。公立学校の耐震化率98.5%と比べて10.1ポイント低いことがわかった。
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私立学校施設の耐震改修状況調査は、私立の幼稚園と幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校における仮設・賃貸物件を除いた2階建て以上または延べ床面積が200平方メートル以上の校舎(園舎)、屋内運動場、寄宿舎(いずれも非木造のもの)を対象に実施。平成29年4月1日時点の耐震診断実施率や耐震化率を調べた。
私立学校の耐震化率は、幼稚園および幼保連携型認定こども園が88.4%、小学校が97.3%、中学校が95.9%、高校が87.0%、中等教育学校が98.1%、特別支援学校が98.0%。中等教育学校と特別支援学校以外は、前年度(平成28年度)よりも耐震化率が上昇した。
都道府県別にみると、「三重県」が98.3%ともっとも高く、「静岡県」98.1%、「秋田県」96.4%、「徳島県」95.7%、「東京都」95.7%が続いた。一方、もっとも低いのは「岡山県」70.1%だった。
平成29年4月1日時点の公立学校施設の耐震化率をみると、幼稚園が92.9%、小中学校が98.8%、高校が97.9%、特別支援学校が99.4%で、合計98.5%。公立学校の耐震化率は、私立学校と比べて10.1ポイント高いことが明らかになった。
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