生まれ年別の名前調査2017、読み方「ハルト」9連覇…明治安田生命

 明治安田生命保険相互会社は2017年11月28日、毎年恒例の「生まれ年別の名前調査」2017年版を公表した。2017年生まれの子どもの名前の特徴をまとめたところ、読み方のトップは「ハルト」と「サクラ」だったことがわかった。

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明治安田生命 2017年生まれの子どもの名前(表記)ベスト10
明治安田生命 2017年生まれの子どもの名前(表記)ベスト10 全 3 枚 拡大写真
 明治安田生命保険相互会社は2017年11月28日、毎年恒例の「生まれ年別の名前調査」2017年版を公表した。2017年生まれの子どもの名前を調べ、特徴をまとめたところ、読み方のトップは「ハルト」と「サクラ」だったことがわかった。

 明治安田生命による「生まれ年別の名前調査」は、1984年に同社が「同姓調査」を実施して以来、29回目の実施にあたる子どもの名前調査。2017年9月までに明治安田生命の個人保険・個人年金保険に加入した者を対象に、2017年生まれの男の子8,300人、女の子8,030人の名前を調査した。調査時期は2017年11月。

2017年生まれの子どもの名前、表記は多様化



 子どもの名前表記ベスト10の結果を見ると、男の子は1位に「悠真」「悠人」「陽翔」と、3つの名前が並んだ。このうち「悠人」は2016年13位から大きくランクアップ。明治安田生命は、「おおらかさ、ゆったり」という意味がある「悠」の漢字は、今日の風潮を反映していると分析している。

 女の子首位は、45人の名前表記に見られた2つの名前が同時にランクイン。それぞれ、「結菜」が4年ぶり、「咲良」が初めてトップを獲得した。3位は「陽葵」で42人だった。日本を象徴する花である「桜」を連想させる「咲良」や6位の「さくら」が上位に入ったことについて、明治安田生命は世界的に高まっている「自国ファースト」傾向の表れを指摘。日本人としてのアイデンティティを意識した名前ではないかと見ている。

 子どもの名前の表記は多様化している一方、読み方には一定の人気が見られる。明治安田生命によると、これは近年の名付けは、音の響きを決めてから読み方を決める傾向にあるため。たとえば、2017年生まれの子どもの名前のバリエーションは男の子の表記が4,204通り見られたのに対し、読み方は1,303通りと、約4分の1に留まった。女の子は表記が3,604通りあるのに対し、読み方は1,049通り。読み方は人気の呼び名に集中するものの、表記が多様化している背景には、同級生と重複しないようにしたいとする親の配慮や、「よりオリジナリティのある表記」を求める親心が見られるという。

2017年生まれの子どもの名前、読み方「ハルト」9連覇



 子どもの名前の読み方ベスト10の結果と見ると、男の子1位は207人の「ハルト」が2位156人「ソウタ」「ユウト」に差をつけ首位に立った。4位は122人の「ハルキ」。「ハルト」の1位は9年連続。漢字表記のバリエーションは2016年に58通りあったところ、2017年は60通りに増加。2017年には新しく、「遥仁」「春仁」「春登」「心陽」「晴叶」といった表記が見られた。

 女の子1位は125人の「サクラ」。2位は117人の「ユイ」、3位は111人の「アカリ」だった。「サクラ」がトップに立ったのは、読み方調査を開始した2000年以降、初めてだった。

 2017年生まれの子どもの名前については、11月30日に明治安田生命Webサイト内に特設サイト「生まれ年別の名前調査」が開設される予定。スマホ版では、名前・読み方検索機能も搭載する見込みだ。

《佐藤亜希》

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