無利子奨学金、地方創生枠に予約採用を導入…文科省
文部科学省は平成29年12月8日、地方創生・奨学金返還支援制度における予約採用の導入について、全国の都道府県知事と指定都市市長に通知した。従来は大学などに進学後の在学採用のみであったが、今後は高校などに在学中の予約採用が可能になる。
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
地方創生・奨学金返還支援制度では、日本学生支援機構の無利子奨学金に地方創生枠を設け、地方大学などに進学する学生や特定分野の学位を取得しようとする学生を推薦。地元企業などに就業した者に、基金から奨学金の返還残額の全部または一部を支援する。
これまで、地方創生枠への採用は学生が大学などに進学後の在学採用のみを対象としていたが、進学後に確実に貸与が受けられる予約採用の奨学金より利便性で劣るとして、香川県や宮崎県が規制緩和を求めていた。
今回、予約採用が導入されることで、学生は高校などに在学中に無利子奨学金の貸付けが確定。進学後でなければ奨学金が受けられるかわからないという不安が解消されることになる。
奨学金を活用した地方定着の取組みを実施している都道府県は、平成29年11月時点で24県(各県独自の実施を含む)。文部科学省では、予約採用の導入により、若者の地方定着の取組みがより幅広くなるとしている。
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