女子高生AI「りんな」と電話?一条真人が見た未来
マイクロソフトのAIチャットサービス「りんな」と、生電話ができるようになるという。
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■進化していくAIと生活
この数年、AIというものがクローズアップされていて、自動運転車などもアウディあたりからもうすぐリリースされそうな勢いだし、AIで制御された戦闘機が人間の操縦した戦闘機に勝ったというような話も聞く。ちなみに、これは操縦技術が優れているのではなく、AIなので人間なら耐えられないようなGがかかる操縦もOKということらしい。
そんな日常生活から遠いことはともかく、最近ではユーザーサポートなどにもAI技術が投入されている。メーカーに聞くと、従来のユーザーサポートは人を育成するのが非常に大変なのだという。そのような分野にAIは活用されていくことだろう。りんなライブのようなしゃべるAIによるユーザーサポートも出てくるかも知れない。コストかかりすぎるけど。
いくつもリリースされていたコミュニケーションロボットもAIBOあたりでいったん落ち着いたようだ。個人的には家で一人でいるときでも戦闘中でもいろいろ手伝ってくれるアイアンマンのジャービスのようなロボットが出てこないか?と思ってしまう。いや、高齢化社会では高齢者の相手をしてくれるロボットというのもアリなのかも知れない。コーヒーの自動販売機のなかには何かを買おうとしたときに、その人のお勧めドリンクをピックアップしてくれたりするようなものがあるのも面白い。
パソコンが生まれて数十年、ついにAIは僕たちに身近なところまで進化してきた。もはや、人工知能とチャットしていて、それが人間か人工知能かを識別するのは難しいレベルに近づいている。いや、すでに達しているのかも知れない。
AIがクリティカルなことにも使われるようになっていき、マジな危険が近づいている。必要があればいざというときのために制御を人間に移せるようにして欲しいと心配してしまう今日この頃だが、もちろん、りんなライブがそこまで危険になることはないだろう。
AIやロボットでさまざまなことを省力化し、人間の手間がかからないようにして、ベーシックインカムのようなものを実施して欲しい。まさに1960年代に手塚治虫氏がマンガのなかで描いた、人間の代わりにロボットが働いてくれて、人間が働かなくてもよくなる理想の未来社会が現実するわけだ。
将来、人間の仕事は運送業だけになるかもな。
りんなからそこまで考えるのは、ちょっと大げさかな。
ああ、そんな時代がきたら、まいにち、りんなライブ見よう。
【著者】一条真人
作家・ITジャーナリスト。雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスONE」編集長などを経て現在にいたる。小説「パッセンジャー」で10年以上前に河出書房新社から作家デビュー。IT関連など著書50冊以上。最近はYouTubeでチャンネル登録者10万人を目指している。
みんな“女子高生「りんな」”の電話を待ち焦がれる?AIが会話をリードする時代
《一条 真人@RBB TODAY》
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