直接依頼、自ら登録…葵が「家庭教師のプラットフォーム」2018年春開始

 オンライン学習塾アオイゼミを運営する葵は2018年2月26日、家庭教師のマッチングサービス「家庭教師のレコンズ」を2018年春からスタートすると発表した。

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家庭教師のレコンズ
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 オンライン学習塾アオイゼミを運営する葵は2018年2月26日、家庭教師のマッチングサービス「家庭教師のレコンズ」を2018年春からスタートすると発表した。派遣会社を通さず、家庭が直接家庭教師を検索、依頼でき、授業教えたい者は家庭教師として登録できるプラットフォーム。

 葵は、中高校生向けのスマホ学習塾「アオイゼミ」の運営・開発や、中高生マーケティング支援を行っている。2017年11月には、通信教育の「Z会」や栄光ゼミナールなどを展開するZ会グループに参画した。

 2018年春から提供を開始する家庭教師のレコンズ」は、児童生徒および保護者が自ら家庭教師を検索し、直接契約できる機能を備えるほか、授業を行いたい者も自ら家庭教師として登録できるという、家庭教師のCtoCプラットフォーム。家庭教師への授業依頼や指導報告の確認、授業料の支払いまで、すべて「家庭教師のレコンズ」内で完結できる点が特徴。

 葵によると、一般的な家庭教師派遣会社を通じて支払う家庭の授業料は、50~60%が派遣会社に支払う手数料にあたる。「家庭教師のレコンズ」では、この中間手数料を約20%程度に抑え、家庭の支払い額の縮小と教師への支払額の拡大を目指す

 おもな指導対象は小学生から高校生まで。指導教科は、国語、算数・数学、英語、理科、社会などの主要項目。登録した家庭教師に対しては、Z会が作成した指導マニュアルを提供し、満足度の高い教育を提供していきたいとしている。サービス内では、利用者のレビューにもとづく各教師の「授業満足度」も表示されるため、教師の指導レベルを確認することもできる。

 なお、家庭教師登録には学生証や運転免許証などによる本人確認が必要。指導実績や所属している大学による登録制限などは設けていない。ただし、不適切なプロフィール設定や、授業時にトラブルを起こした教師については、サービス内で授業を行えなくするなどの対処を考えているという。

 葵 代表取締役の石井貴基氏は、「家庭教師のレコンズ」を「家庭教師のフリマ」と表現。Uber(ウーバー)やAirbnb(エアビーアンドビー)、メルカリに代表されるCtoCマッチングプラットフォームの家庭教師版だとして、「家庭教師ひとりひとりの個性が評価されるプラットフォームになってほしいと考えています」と期待を寄せている。

 サービス開始は2018年春からの予定。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県でスタートし、順次対応エリアを拡大する見込み。2月26日現在、Webサイトで事前登録を受け付けている。公開されている指導予定の教師は、東京大学、早稲田大学、東京理科大学、明治大学、プロ教師など。同時点で表示されている授業料は、1時間1,700円から。事前登録方法や詳細は、Webサイトで確認できる。

《佐藤亜希》

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