働き方改革が進んだら何に消費する?30代・40代の金銭感覚調査

 SMBCコンシューマーファイナンスが実施した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2018」の集計結果によると、周囲で働き方改革が進んだ場合、30代・40代の約65%が「積極的に消費したい」と回答した。費やしたいことの上位は「家族との交流」「趣味を深める」だった。

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働き方改革が周囲で始まったら、どんなことに積極的にお金を費やしたいか
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 SMBCコンシューマーファイナンスが実施した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2018」の集計結果によると、周囲で働き方改革が進んだ場合、30代・40代の約65%が「積極的に消費したい」と回答した。費やしたいことの上位は「家族との交流」「趣味を深める」だった。

 「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2018」は、30歳から49歳までの男女を対象に実施し、1,000名の有効サンプルを集計したもの。調査期間は2018年1月10日~15日の6日間。

 最近1年間積極的に消費したことについて、1位は「家族との交流(親孝行・家族サービスなど)」34.9%。ついで「趣味を深める(何度も行う・通う、良い道具を揃える、など)」31.0%、「友人との交流」30.9%、「子どもとの交流や子どもの教育」25.2%、「身だしなみ・美容」21.4%などとなった。

 2017年度調査と比較すると、「家族との交流」は7ポイント増加し2年連続の1位。そのほか、「趣味を深める」「友人との交流」「子どもとの交流や子どもの教育」「株式・債券投資」もそれぞれ5ポイント以上増加した。

 周囲で働き方改革が始まったら今より積極的に消費したくなるかについて、「積極的に消費したい」と回答したのは、「残業禁止」の場合、40代が62.6%、30代が69.2%、20代が73.6%。「柔軟な働き方」の場合、40代が61.0%、30代が71.4%、20代が75.4%。働き方改革による消費意欲増進効果は、若い年代ほど高い傾向にある。

 周囲で働き方改革が始まったらどんなことに積極的にお金を費やしたいか、について、「残業禁止」の場合、30代・40代の1位は「家族との交流(親孝行・家族サービスなど)」22.2%。ついで「趣味を深める(何度も行う・通う、良い道具を揃える、など)」21.1%、「友人との交流」17.8%、「スキルアップ(勉強や習い事など)」14.7%、「子どもとの交流や子どもの教育」14.1%だった。

 また「柔軟な働き方」の場合、30代・40代の1位は「趣味を深める(何度も行う・通う、良い道具を揃える、など)」24.2%。ついで「家族との交流(親孝行・家族サービスなど)」」23.5%、「友人との交流」19.0%、「スキルアップ(勉強や習い事など)」15.9%、「暮らしの質の向上(食費や家具や家電など)」15.1%だった。

 一方20代では、「残業禁止」「柔軟な働き方」のいずれの場合も、1位「友人との交流」、2位「趣味を深める(何度も行う・通う、良い道具を揃える、など)」、3位「家族との交流(親孝行・家族サービスなど)」となり、年代による意識の違いがみられた。

 こうした結果から、残業禁止や柔軟な働き方などの働き方改革による30代・40代の消費意欲は、仕事から早く帰れる時には家族サービスに、自分自身のライフスタイルに合った働き方ができる時には趣味に費やしたいと考える傾向にあることがうかがえる。

《荻田和子》

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