羽生善治や池上彰ら参加「答えのない道徳の問題 どう解く?」ポプラ社3/23

 ポプラ社は、対話から子どもの本音が引き出せる本「答えのない道徳の問題 どう解く?」を2018年3月23日に発売した。同時に、問いかけに自分なりの解答例を投稿でき、オープンに対話ができる特設サイトもオープン。価格は1,500円(税別)。

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「答えのない道徳の問題 どう解く?」書影
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 ポプラ社は、これからの時代を生き抜くチカラを育むことを目指した対話から子どもの本音が引き出せる本「答えのない道徳の問題 どう解く?」を2018年3月23日に発売した。同時に、問いかけに自分なりの解答例を投稿でき、オープンに対話ができる特設サイトもオープン。価格は1,500円(税別)。

 いじめに正面から向き合う「考え、議論する道徳」への転換に向けて、全国の小学校で2018年4月から「道徳」が「特別の教科」になる。新書「どう解く?」は、子どもたちの“自ら考える力”への関心が高まる中、家庭や学校での対話の一助となることを目指して刊行された。正解のない普遍的な問いかけに著名人が答えの一例を寄せる本書は、発売前段階からツイッター投稿や新聞、Webニュースで取り上げられるなど注目を集め、発売前に2回重版が決定するなど話題となった。

 本の中で問いかけるのは、いじめ、戦争、うそ、いのち、かぞくなど、正解のない普遍的な問題。大人でも答えに詰まりそうな問題を、簡単な絵と言葉の組み合わせで子どもたちにもわかりやすく「問いかけ」、いろいろな子どもや大人の意見を集めた「考えるためのヒント」と組み合わせて読むことで、親子や友人同士の会話を生み、子どもの本音を引き出す工夫が施されている。巻末には書き込み式のワークシートが付き、対話の記録を残すこともできる。

 「せんそう、どう解く?」にはジャーナリストの池上彰が、「うそ、どう解く?」には詩人の谷川俊太郎、「ゆめ、どう解く?」には卓球選手の水谷隼、「ともだち、どう解く?」には教育評論家の尾木直樹など、各界の著名人が「どう解く?」を先行体験した子どもたちとともに「考えるためのヒント」に解答例コメントを寄せている。

 また、同時オープンの特設サイトでは、先行公開で好評だった「べんきょう、どう解く?」(著名人解答例:羽生善治)と「うそ、どう解く?」(著名人解答例:谷川俊太郎)の問いかけと解答例を継続して公開している。さらに、ツイッターや専用フォームから自分なりの解答例を投稿することもでき、自分が疑問に思った新しい問いを提案することもできる。サイトでは、それらを「みんなの解答例」として共有し、「どう解く?」のテーマについてオープンに対話ができる場を目指しているという。書籍の巻末付属のワークシートもダウンロード可能。

◆答えのない道徳の問題 どう解く?
発刊元:ポプラ社
発売日:2018年3月23日(金)※地域によって異なる
価格:1,500円(税別)
著者:文・山崎(さきは「たつさき」)博司/絵・木村洋、二澤平治仁/+小学生のみんな
とじ込み:「どう解く?ワークシート」※特設サイトからダウンロードも可能
サイズ:約19×21センチ、本文92ページ
対象:小学校中学年から

【問いかけ一覧と参加著名人】
「たべもの」について:平松洋子(エッセイスト)
「うそ」について:谷川俊太郎(詩人)
「びょうどう」について:那須正幹(児童文学作家)
「ゆめ」について:水谷隼(卓球選手)
「せいぎ」について:増田ユリヤ(ジャーナリスト)
「いのち」について:坂東元(旭山動物園園長・獣医師)
「かぞく」について:汐見稔幸(教育学者)
「せんそう」について:池上彰(ジャーナリスト)
「べんきょう」について:羽生善治(棋士)
「らしさ」について:ミッツ・マングローブ(歌手・タレント)
「いじめ」について:大野更紗(作家・社会学者)
「すき」について:能町みね子(エッセイスト・イラストレーター)
「ともだち」について:尾木直樹(教育評論家)
※表記は掲載順、敬称略

《畑山望》

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