スマイルゼミは、イード・アワード2018「子ども英語教材」小学生部門で総合満足度「最優秀賞」、部門賞「子どもが好きな英語教材」を受賞した。2012年の開講よりスマイルゼミに携わるジャストシステム ILS事業部 企画部シニアエキスパートの寺尾房代氏に、スマイルゼミでの英語学習の特長や、なぜ満足度が高いのか、今後の英語学習におけるアドバイスなどを聞いた。
親だけでなく、子どもからも選ばれる英語教材
--受賞おめでとうございます。感想をお聞かせください
ありがとうございます。今回、総合満足度「最優秀賞」と同時に、部門賞である「子どもの好きな英語教材」をいただけたこと、お子さまの教材を作っている立場として、とてもうれしく励みになります。
もちろん、保護者のみなさまから評価をいただけることはとても大切なことだと思いますが、やはりお子さま自身から楽しく学べていると評価をいただけたのは、私たちにとって特別な意味があると考えています。
もともと 「スマイルゼミ」という名前には、「学びによってひとりでも多くのお子さまに笑顔になってほしい」という意味が込められています。その意味や思いといったものが、スマイルゼミの英語教材を通してお子さまに実感いただけているというのは、本当にうれしいことです。
専用タブレットならではの楽しい英語教材
--スマイルゼミの小学生向け英語教材が他の英語教材と違うのはどのようなところでしょうか
やはりスマイルゼミはタブレットを利用しますので、単に聞くだけあるいは見るだけということにならず、お子さまが自分でアクションしながら学べる点が特長です。
毎月すべての会員に英語教材を標準配信していますが、この4月から、2020年に始まる新しい学習指導要領に対応しました。スマイルゼミなら「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能をバランスよく学習できます。特に注目されている「話す」技能では“発音”も大事ですが、スマイルゼミではタブレットに向けて発音すると自分の声が録音され、お手本と比較することで、英語特有のアクセントを習得できます。
また、オプション講座の「英語プレミアム」にフォニックス学習(文字と音の関係)を導入しました。タブレットには、鏡のように自分の顔を直接映せるので、お手本である先生の口と同じように自分の口も開けてみたり、舌の動きなどを真似たりして発音できるようになっています。紙の教材ならば、舌をこう使うといった絵で表すと思いますが、やっぱりなかなか実体験がないと身につかないところもあるんですね。そこで、タブレットの特性を生かした学びを積極的に導入しています。こうしたタブレットならではの学びというものが、スマイルゼミの特長になっています。
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「スマイルゼミ」は、お手本の口の動きを見ながら、自分の顔を直接映して英語の発音を学ぶことができる
--英語4技能を高めるために教材の構成等で工夫されているところはありますでしょうか
小学生ならば英語を聞くための“耳”は柔らかいと思います。英語はまず耳が柔らかいうちにということから、スマイルゼミではネイティブの音声を教材にふんだんに取り入れています。たとえば、レッスンの中だけではなく、最後の定着させる問題にもすべて音声問題が入っていますので、徹底的に耳を鍛えられる教材構成になっています。
英語のレッスンは、小学1年生から受講していただけますが、基本的に“音”に慣れるところから始まります。スペル(綴り)もあまり意識せず、単語の音からまずは学びます。オプションの英語プレミアムでは、良く知っている絵本を英語で聞いて耳を慣らしていきます。有名な絵本ならばストーリー自体はお子さまも良くわかっていますので、そのわかっているストーリーで英語の音やリズムに慣れていくのです。ところどころにお子さまが自分でタブレットを操作して楽しめる仕掛けを用意しているので、英語の世界に楽しみながら触れていくことができます。お子さまも楽しければ何度も繰り返しますよね。保護者の方から何度も「やりなさい」と言わなくても、自然と繰り返して学習することにつながっていきます。
また、今までに英語の文字や単語を書いたことがないお子さまもいると思いますので、スマイルゼミでは文字や単語を、4つの線に合わせて意識しながら正しく書く練習ができるようになっています。
新学習指導要領では小学5年生・6年生時に英語が教科となります。「聞く」「話す」に加えて「読む」「書く」の技能もしっかりと高めることが大切です。スマイルゼミでは標準の教材に加えて、オプション講座の英語プレミアムを用意していますが、「読む」技能には“スラッシュリーディング”を導入しています。かなり学習が進んだところで出てくる機能ですが、どこを区切って読むのが良いのかをガイドするので、スピードを意識しながら長文を効率よく読めるようになります。また「書く」技能では、論理的に書くコツを身に着けられるように、頻出するトピックを実践的に練習していきます。
タブレットの特長をフルに活用
---そのほかにお子さまや保護者から支持されているスマイルゼミの特長はありますか
やはり、タブレットを起動してすぐに学習を始められる点は支持されています。また、1講座はおよそ10分から15分で学習できるボリュームです。小学生といっても習い事や宿題、お友達との遊びなど想像以上に時間はありません。スマイルゼミは学校に行く前、朝に学習するケースが増えています。紙のドリルだと丸付けやお子さまに対しての指導で学習を完結させなければいけませんから、忙しい保護者の方にとって悩みの種にもなりかねません。家庭では短時間でも効率的に学習できることが求められているのではないでしょうか。さらに「おでかけモード」を使って講座をダウンロードすれば、帰省など離れた場所や習い事の待ち時間でも学習が可能になります。
スマイルゼミのタブレットに付いている「デジタイザーペン」も支持されている特長のひとつです。ペンで書くときに手を浮かせなくともタブレットに手を置いて、紙と同じように書くことができます。ペン尻は消しゴムになっていて、タブレット上で何度も書いて消すことができます。紙のドリルだとあまりやりたくないというお子さまでも、このペンならば、英語や漢字の学習を楽しく続けられるという声も多数ありますね。消しゴムのカスが出ないのがうれしいという声も小学生からはよく聞きます。
--子どもひとりで勉強を任せていると学習内容が偏ってしまうと思いますがいかがでしょうか
スマイルゼミではお子さまがひとりでもバランスよく学べるように「ミッション」という仕組みを採用しています。お子さまひとりひとりの学習進捗に応じて、まだ手を付けていない講座や前の月にやったけれども解き直しをしていない講座などをシステムが判定して、今やるべき講座はこれだよと「きょうのミッション」という形で出していきます。このため国語、算数、理科、社会の4教科プラス英語をまんべんなく、およそひと月で2回は繰り返せるようになっています。小学生のうちは基本的に英語だけでなく、すべての教科を繰り返して定着させることが重要です。得意なものしかやらず、苦手なものをそのままにしてしまうことも防げるので、保護者の方からも好評ですね。
親子の新しいコミュニケーションの場ができる
--保護者の立場からすると、いろんな学習教材を試しても学習内容や効果が具体的にわからないという声もあると思いますが、スマイルゼミの場合はいかがでしょうか
スマイルゼミでは、レッスンをしていくと定着問題が出てきますが、英語であれば解答した結果によって英単語をどれくらい覚えたかが可視化されるようになっています。確かに、英会話教室などに通っている場合、ウチの子は本当にできているのか?全くわからない…ということが保護者の方にはあると思います。スマイルゼミでは、学んでいるお子さまはタブレット上で覚えた単語数がみえるようになり、保護者の方は「みまもるネット」で学習内容や結果を確認できます。また、日々の学習した内容が保護者のスマホにも配信されます。
また「みまもるトーク」という機能もあります。この機能では、お子さまはタブレット、保護者の方はスマホアプリから楽しいスタンプやメッセージを使って、親子間のコミュニケーションをはかれます。そのため、保護者は忙しい中でも学習状況を見守ることができます。モチベーションを高める役割を親がすることで、親子の関係が良好なものになったという声も聞こえてきますね。
特にお父さんからは好評です。なかなか子どもとゆっくり向き合う時間がない、子どもは今、勉強で何をやっているのか知る機会も少ないということがありますから、みまもるトークで状況がわかるとたいへん喜ばれています。
保護者からは子どもの発音に驚きの声も
--スマイルゼミの「英語教材」を利用している保護者からは、どのような評価の声がありますか
保護者の方からは、知らない間にお子さまがきれいな発音で英語を話しているという、感動の声が多く寄せられています。お子さまの吸収が早いということもあると思いますが、学習した単語などをお子さまが何気なく口ずさんだときに、発音のきれいさにびっくりするという声を非常に多くいただいています。
また多くの保護者の方が、小学生のうちは英語を好きになってくれて、英語に苦手意識を持たずに慣れ親しんでほしいという希望をお持ちです。そうした場合は、やはりスマイルゼミの効果をかなり実感されているように思います。
何よりも英語は楽しい、面白いという気持ちを大切に
--教育改革でも特に「英語学習」への注目が高まっていますがアドバイスをお願いします
小学校のうちは、文法をがっちり覚えるといった学習ではなく、やはり中学校での素地を作ることが重要と考えています。その意味でも、私たちはタブレットならではの教材によって「英語って楽しい、面白いね」といった気持ちが小学校の6年間続いてほしいと思っています。その気持ちが続けば、中学校に入ったあとも英語に対して苦にはならないのではないでしょうか。
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ジャストシステム ILS事業部 企画部シニアエキスパート 寺尾房代氏
私たち大人の経験からすると、リスニングはとても辛いものですよね。小学生のうちは文法や単語を覚える前の段階で「音声」を重視し、たくさんネイティブの音声に触れることが大切だと思います。また、英語の意味がわからなくても、英語の文章を聞くことで、英語特有のリズムに親しんでおくことも重要です。
--入試での外部試験利用という意味でも「英検」が注目されています。スマイルゼミにおける英検への取り組みとはどのようなものでしょうか
ある程度の素地を作るための学習を積み重ねた先に「英検」があるという位置づけだと考えています。あまり無理をせずに、しっかりと素地を作った上で、その先に実力をはかることができる検定試験があるといった考え方が、小学生のうちは望ましいと思います。
スマイルゼミにおける標準の英語教材では、英語4技能をバランス良く、しかも楽しく学んでいけるように構成されていますが、さらに英語の学習時間を増やしたい場合は、オプション講座の英語プレミアムの受講がおすすめです。
英語プレミアムはレベルに合わせてコースを選択できます。小学1年生から2年生におすすめの「HOP(ホップ)」ではネイティブの発音に触れる機会を増やします。小学3年生から6年生におすすめの「STEP(ステップ)」では学習指導要領の範囲を超えて「聞く」「話す」「読む」「書く」技能を強化します。その先のレベルで5級から2級までの「英検対策」を用意しています。学習の進度によっては、小学生であっても自分のレベルに合わせて、英検2級までの学習ができます。
英検対策の学習期間は最短で6ヶ月です。英検のスケジュールに合わせて最後の1ヶ月は直前対策をします。模擬テストを受けて、ライティングが弱いのか、ボキャブラリーが弱いのかなど自分の弱点を判定し、弱い分野を補強する対策講座を配信します。英検合格へ着実に導くことを目的とした講座です。
楽しいから夢中になれるスマイルゼミの英語
--最後に、スマイルゼミの今後と、読者の方へのメッセージをお願いします
ちょうどこの4月にスマイルゼミ英語教材のカリキュラムを改訂しました。小学1年生から6年生までの会員全員に配信している標準の英語教材を新学習指導要領に対応させました。また、もっと英語を学習したいという方には、オプションで提供している「英語プレミアム」で英検2級までつながるコースを用意しました。これで、ようやくお子さまのレベルやご家庭の方針に沿ったコースをお選びいただけるようになったと考えています。
そして、やはり英語4技能。子どもたちにとって将来にわたって必要な技能ですから、小学生からバランスよく習得していける教材として、さらに注力したいと思います。これからも“楽しく続けられる”ことをキーワードに強化していきます。
4月にカリキュラムの改訂をしましたが、会員の方からのフィードバックや受講データなどを参考に、わかりにくい講座については表現やタブレット画面の使い勝手を変更するなど、今も随時さまざまな改訂を続けています。今後もご期待に応えられるよう、何よりも「楽しい」英語教材としてさらなるブラッシュアップをしたいと考えています。
--ありがとうございました
スマイルゼミは、家庭学習で必要な要素をひとつの専用タブレットに集約している。子どもが夢中になる仕掛けも満載で、ゲームやクイズ形式による反復トレーニングはもちろんのこと、学習により獲得した“スター”でパーツをもらえる自分専用のアバターや、学習した分だけ楽しめる「スターアプリ」などの遊び要素、ミッションの達成感から学習意欲を高める「スゴいキミ!」などの毎月の表彰制度も充実している。「子どもが好きな英語教材」に選ばれたのも、とにかく子ども自身が楽しく夢中になれるためなのだろう。
なお、2018年度第2回英検の受講料が無料となるキャンペーンを8月22日から開始する。7月27日までに「スマイルゼミ 英語プレミアム『英検』」に入会し、「スマイルゼミ 英語プレミアム『英検』」教材内の「英検模擬試験」でB判定以上を獲得すると無料で受験できる資格をもらえる。
スマイルゼミ「小学生コース」のお申し込みはこちら。
【イード・アワード2018「子ども英語教材」】
2018年5月10日にイード・アワード2018「子ども英語教材」が発表された。未就学児(0~6歳)及び小学生の保護者を対象に、英語教材(通信教材・市販教材)に関する満足度調査を実施(調査期間:2018年3月7日~2018年3月22日)。スマイルゼミが小学生部門「最優秀賞」を受賞し、2年連続で総合満足度No.1の座に就くとともに、部門賞「子どもが好きな英語教材」も獲得した。