2020年度から実施される「大学入学共通テスト」についてのアンケート調査は、パンダグラフが運営する受験生応援サイト「受験のミカタ」の閲覧者を対象に行ったもの。現役中学生、高校生、20歳以下の大学浪人生571名より回答を得た。実施期間は2018年4月6日~6月30日。
2020年度にセンター試験が改訂されることを知っている人は全体の91.2%。学年別に見ると、初回の大学共通テストを受験することになる高校1年生の認知度は100%、高校2年生は95%、高校3年生は91%、浪人生は92%だった。一方で、中学生の認知度は75%だった。
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画像:2020年に大学入試センター試験が改訂されることを知っているか(学年別)
センター試験改訂に関する情報源は、「学校の先生」58.8%がもっとも多く、ついで「インターネット」26.6%、「塾の先生」22.2%などだった。
センター試験改訂について知っていることは、「国語と数学に記述式問題が加わる」68.0%、「英語4技能評価が加わる」63.9%、「『大学入学共通テスト』に名前が変わる」58.1%などが多く、「国語と数学の試験時間が増える」は14.4%と低かった。自由記述では「今までとは違い、基本だけでなく応用力などがより求められるようになった」「国語で契約書などの問題が出る」などの回答が見られ、試験内容に関する理解が進んでいるようすがうかがえる一方で、大学入学共通テストと個別試験や調査書を混同した記述も見られたという。
「センター試験が改訂される理由について何%理解しているか?」という質問には、「60%」と回答した人がもっとも多く136人だった。ついで「40%」134人、「0%」123人、「20%」111人、「80%」55人、「100%」12人。
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画像:センター試験が改訂される理由に関する理解度
「AIが発達し、知識量では勝てないので、アイデアで社会に出ていく必要があるから記述式になる」「単純な知識よりも思考力が求められるこれからの時代に対応するため、記述式問題中心の共通試験に改変された」など、受験生が大学入学の先にある社会を意識していることがわかった。