【自由研究】オリジナル織り機で織ろう(小学生向け)

 毎年夏休みに小中学生の宿題に出される「自由研究」は、普段はなかなか時間をかけて取り組むことが難しい研究や実験に挑戦できるチャンス。化学、物理、地学、生物…さまざまな分野から、おすすめのテーマをご紹介する。

教育・受験 小学生
【自由研究】オリジナル織り機で織ろう(小学生向け)
【自由研究】オリジナル織り機で織ろう(小学生向け) 全 16 枚 拡大写真
 毎年夏休みに小中学生の宿題に出される「自由研究」は、普段はなかなか時間をかけて取り組むことが難しい研究や実験に挑戦できるチャンス。化学、物理、地学、生物…さまざまな分野から、おすすめのテーマをご紹介する。

 ここでは、牛乳パックで織り機を作り「織り機のしくみ」を調べる方法をご紹介。自由研究テーマ選定の参考にしていただきたい。

オリジナル織機で織ろう


テーマ【伝統工芸[織物](5年生)】 工作


対象学年:2~5年生 むずかしさ:★★★ 所要時間:4時間



 牛乳パックでかんたんな織り機をつくって、織り機のしくみを調べよう。オリジナルの毛糸のコースターがつくれるよ。

用意するもの



毛糸(1色でもできるがはじめてのときは3色使ったほうがわかりやすい) 牛乳パック1本 穴あけパンチ

織り機のつくりかた




牛乳パックの底から6cmのところで切り取り、向きあう2辺は高さを下から3cmにする。高さ6cmの2辺に1cm間かくで6つずつ切れこみを入れる。





牛乳パックのあまった部分を切り取り、左図と同じように寸法の線を引く。灰色の部分をカッターや穴あけパンチで切り取る。
※「そうこう」とは、横糸を通すために、たて糸を上下に分ける織り機の器具のこと。


1の織り機本体のまん中に2の「そうこう」を入れ、左の写真のように糸を通していく。交互に色を変えるとわかりやすい。この糸がたて糸になる。たて糸はぴんとはっておこう。
※20cmくらいの毛糸を6本用意してたて糸とする。


牛乳パックのあまった部分を切り取り、両側に半円の切れこみを入れる。「ひ」には18回くらい毛糸をまいておく。これが横糸になる(まく回数は毛糸の太さによってもちがう)。
※「ひ」とは、横糸を通すための道具のこと。

織りかた


※3に出てくる「おさ」とは、織り目を整える道具のこと。













工作でサイエンス



 「そうこう」を上げ下ろしするだけで、たて糸が1本おきにうまく分けられていることがわかります。ここでは「そうこう」や「ひ」を自分の手で動かして織りましたが、機械はこれらの動きを自動化しています。自動化されて、産業は発達し、布を大量に生産できるようになったのです。

発表のしかた



 いろいろなコースターをつくってかざろう。長く織れば、ちょっとしたしき物になるよ。つくった織り機もいっしょに提出しよう。



小学生の夏休み自由研究ブック

発行:永岡書店

<著者プロフィール:NPO法人 ガリレオ工房>
教師を中心にジャーナリスト、研究者、学生などで構成する科学実験の研究・開発グループ。そのユニークで独創的なアイデアや方法は、各界で高い評価を受けている。雑誌・新聞などでの発表のほか、テレビの科学番組にも企画協力している。また、全国各地での実験教室やサイエンスショーも手がけている。2002年に吉川英治文化賞受賞。同年NPO法人として認可される。

《リセマム》

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