【高校受験2019】埼玉県公立高入試Q&A、学力検査の満点や平均点など説明

 埼玉県教育委員会は2018年8月21日、Webサイトでの予告どおり「2019年度入試についてのQ&A」を公開した。日程や募集人員のほか、学力検査の満点の点数や平均点、どのような問題が出題されるかなどの質問に回答している。

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2019年度入試についてのQ&A
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 埼玉県教育委員会は2018年8月21日、Webサイトでの予告どおり「2019年度入試についてのQ&A」を公開した。日程や募集人員のほか、学力検査の満点の点数や平均点、どのような問題が出題されるかなどの質問に回答している。

 埼玉県の2019年度入学者選抜一般募集は、2月18日と19日に入学願書などの提出、2月21日と22日に志願先変更を受け付ける。学力検査は2月28日に実施し、3月1日には一部の学校で実技検査と面接を行う。入学許可候補者の発表(合格発表)は3月8日午前9時。公立高校募集人員は全体で3万8,040人、募集学校数は139校。

 埼玉県教育委員会が公開したQ&Aでは、2019年度入試に関わるさまざまな質問に答えている。そのうち、「県外の中学からの出願(「隣接県の隣接学区からの出願」以外)」「学力検査」「選抜の資料(調査書の扱いなど)、方法」についてのQ&Aの一部を紹介する。

 県外中学からの出願についてのQ&Aでは、「志願する高校を決めるため、各高校のレベルを知りたい」との要望に対し、「将来の進路希望やそれぞれの高校の特色、また、通学距離や通学時間なども含め、総合的に考えることが大切。中学校の先生などと十分に相談すること。また、各高校で開催している学校説明会などを積極的に活用すること」と答えている。

 学力検査についてのQ&Aでは、「一般募集では何点満点か」との問いに対し、「各教科100点、5教科(国語・社会・数学・理科・英語)で500点満点。傾斜配点を実施する学校もある」と回答。「どのような問題が出題されるか」との問いに対しては、中学校学習指導要領に基づき、基礎的な知識および技能をみる問題や、思考力、判断力、表現力などの能力をみる問題のほか、「受検者が『どのように考えたか』、『そのように考えた理由は何か』などを記述する問題も出題」すると回答した。

 「学力検査の平均点や合格者の最高点・最低点を知りたい」との要望には、過去5年間の入学者選抜において5教科の平均点を表で掲載し、各高校の平均点や合格者最高点・最低点などについては公表していないとした。2018年度入学者選抜の学力検査の平均点は、「国語」52.8点、「社会」55.9点、「数学」44.0点、「理科」51.7点、「英語」55.9点だった。

 「『学校選択問題』を実施する高校を知りたい」との要望には、「『学校選択問題』は高校の判断により実施される。いずれの学校も、数学および英語において実施する」として、実施校21校を掲載した。実施校は、県立高校が浦和(全日制)・浦和第一女子・浦和西・大宮・春日部・春日部女子(全日制)・川口北・川越・川越女子・川越南・熊谷(全日制)・熊谷女子・熊谷西・越ヶ谷(全日制)・越谷北・所沢(全日制)・所沢北・不動岡・和光国際・蕨の20校、市立高校がさいたま市立浦和1校。

 選抜の資料(調査書の扱いなど)、方法についてのQ&Aでは、「2019年度入試では、各高校はどのように合格者を決定するか」との問いについては、「学力検査の得点」に各高校で定める配点による「調査書の得点」および「実技検査などの得点」(実施する場合)を加えた合計得点で選抜すると回答している。その際、各高校では、「学力検査」と「調査書」の配点の比が、第1次選抜では4対6から6対4、第2次選抜では3対7から7対3の範囲の値になるようにするという。

 調査書の「学習の記録」はどのように点数化するかという問いについては、「『学習の評定の各学年別合計』に、各高校が定める各学年の比率をそれぞれかけて加えたものを『学習の記録の得点』として」いると答えている。

 そのほか、「出願資格」や「出願書類・出願の手続き」、「隣接県の隣接学区からの出願」などの質問にも答えている。2019年度入試についてのQ&Aは、埼玉県のWebサイトにて閲覧できる。

《桑田あや》

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