THE世界大学ランキング2019は、世界1,250以上の大学を評価したランキング。教育力、研究力、研究の影響力(論文の引用数)、国際性、産業界からの収入の5領域、13項目についてデータを収集し、総合力を評価、分析している。
イギリスのオックスフォード大学が3年連続で1位となった今回は、イギリスとアメリカの大学がトップ10を占める結果となったが、20位以下にアジアの多くの大学がランクインしている。
東大、京大の推移とアジアの大学の推移
日本の大学のうち、トップ100に入ったのは東京大学と京都大学の2大学のみ。東京大学は過去最低だった昨年(THE World University Rankings 2017-2018)の46位より4位上昇し42位、京都大学は昨年74位から上昇し65位だった。
過去7年間の推移を見ると、東京大学は2013年発表(2013-2014)と2014年発表(2014-2015)の23位、京都大学は2013年発表(2013-2014)の52位を最高に、2015年発表(2015-2016)時に一度大きく下落したが、今回は両大学とも上昇が見られた。特に、京都大学は2016年発表(2016-2017)91位から大きくランクアップしていることがわかる。
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THE世界大学ランキングより、過去7年間の東大と京大のランキング推移グラフ
アジアの有名大学の5年間の推移を見ると、アジア最上位となった22位の清華大学(中国)は、毎年上昇を続けてきたことがわかる。加えて、今回は31位の北京大学、23位のシンガポール国立大学よりも高い順位となり、中国およびアジアで首位となった。
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THE世界大学ランキングより、アジアの大学(一部)のランキング推移
日本の大学は1,000位以内に103校がランクインし、評価された大学数では英国の98校を超えた。結果、アメリカの172校につぐ数となった。