幼保無償化、保育士・幼稚園教諭の約7割が「反対」
2019年10月に全面実施される「幼児教育・保育の無償化(幼保無償化)」について、保育士・幼稚園教諭の約7割が「反対」していることが、Webサイト「保育のお仕事」を運営するウェルクスが発表したアンケート結果より明らかになった。
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
アンケートは、Webサイト「保育のお仕事」を利用している保育士・幼稚園教諭の有資格者を対象に実施したもの。有効回答数は687人。調査時期は2018年9月。
幼保無償化について保育士・幼稚園教諭に聞いたところ、67.1%が「反対」と回答。幼保無償化にあたり不安に思うことは、「業務負担の増加」74.0%、「保育の質低下」69.7%、「待機児童の増加」51.1%などがあがった。
「保育の必要性がない子どもも預けられるようになり、現場の負担が増えてしまうのではないか」「園児の受入枠だけ増やしても保育士不足が改善されなければ保育の質は下がると思う」「本当に保育が必要な子どもが保育園に入れるように保育園利用に関して取り決めをしてほしい」などの声が寄せられている。
幼保無償化よりも「保育士の確保」が必要という回答は82.8%にのぼる。ウェルクスによると、保育士・幼稚園教諭が不安要素としてあげた「業務負担の増加」や「保育の質低下」は、「保育士の確保」が進まない結果生み出される不安である可能性が高いことがわかったという。
保育園・幼稚園の現場から「幼保無償化についてよくわからない」「情報が四方八方に散見しているのでどこから正しい情報を収集すればいいのかわかならい」という意見が多くあがっていることから、ウェルクスは幼保無償化について「<保存版>幼児教育・保育の無償化とは」にまとめ、Webサイトで公開している。
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