【インフルエンザ18-19】厚労省「今冬のインフルエンザ総合対策」開設

 厚生労働省は2018年11月8日、2018年度「今冬のインフルエンザ総合対策について」を開設した。インフルエンザに関する専用ページで、流行状況やワクチン・治療薬等の確保の状況、2018年度版のインフルエンザQ&Aなど、さまざまな情報を提供している。

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厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」
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 厚生労働省は2018年11月8日、2018年度「今冬のインフルエンザ総合対策について」を開設した。インフルエンザに関する専用ページで、流行状況やワクチン・治療薬等の確保の状況、2018年度版のインフルエンザQ&Aなど、さまざまな情報を提供している。

 「今冬のインフルエンザ総合対策について」では、発生動向情報、インフルエンザ様疾患発生報告情報などを逐次掲載し、更新する。2018年11月9日には、第44週(2018年10月29日~11月4日)の発生状況を発表。インフルエンザ定点あたり報告数は、総数1,029件。前年同期の2,407件と比べて少ない。インフルエンザ様疾患発生報告(第9報)によると、7件の学年閉鎖、25件の学級閉鎖が発生している。岩手県や山口県、神戸市などは、第44週にて初発となった。

 今シーズンのインフルエンザワクチン供給予定量(2018年8月末時点)は、約5,300万回分(約2,650万本)。前年度の推計使用量は約2,491万本だった。ワクチンの効率的な使用と安定供給を推進するため、「13歳以上の者が接種を受ける場合には医師が特に必要と認める場合を除き『1回注射』であることを周知徹底する」「必要量に見合う量のワクチンを購入すること等を徹底する」といった対応をとっている。

 また、インフルエンザ抗原検出キット(迅速タイプ)は、前年度より約1,895万回分増となる約5,484万回分を供給する予定。抗インフルエンザウイルス薬の供給予定量(2018年9月末時点)は約2,712万人分。前シーズン(2017年10月~2018年3月)の消費量は約1,397万人分だった。

 咳エチケット用のマスクには、薬局やコンビニエンスストアなどで市販されている不織布製マスクを推奨。マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、ほかの人から顔をそむけて1m以上離れることなどをアドバイス。咳エチケットを心掛けることは、周囲にウイルスをまき散らさない効果があるだけではなく、周りの人を不快にさせないためのマナーにもなるという。

 そのほか、厚生労働省では、「感染症・予防接種相談窓口」を開設。窓口の受付時間は午前9時から午後5時まで(土日祝日、年末年始を除く)、電話番号は「今冬のインフルエンザ総合対策について」に掲載されている。Webサイトの情報を参考にして、家庭や職場などで適切に対応してほしいという。

《黄金崎綾乃》

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