会社選択、子ども自身が「知名度」よりも10倍重視することは?

 子どもの仕事・会社を選ぶ際に重視することについて、「ワーク・ライフ・バランス充実」と回答した保護者は全体の37.6%で、「有名企業」3.9%の約10倍であることが、進学塾・栄光ゼミナールが2018年11月16日に発表した調査結果より明らかとなった。

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自分の仕事・会社を選ぶ際に重視したこと、子どもの仕事・会社を選ぶ際に重視することは何か
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 子どもの仕事・会社を選ぶ際に重視することについて、「ワーク・ライフ・バランス充実」と回答した保護者は全体の37.6%で、「有名な企業かどうか」3.9%の約10倍であることが、Z会グループの栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールが2018年11月16日に発表した調査結果より明らかとなった。

 「家庭の職業観に関する意識調査」は、栄光ゼミナールが小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者を対象に実施したもの。2018年10月3日~17日に調査を実施し、601人の有効回答を得た。

 子どもには将来就きたい職業があるか聞いたところ、小学生の保護者55.1%、中高生の保護者49.2%が「ある」と回答。どのような機会に子どもと職業について話したか(複数回答)を聞いたところ、「日常会話の中で、職業についての話題があがった時」小学生86.4%、中高生75.9%、「受験など子どもの進学・進路を考える時」小学生54.6%、中高生66.1%などが多かった。また、中高生では3人に1人の保護者が「職業体験など学校でキャリア教育・職業教育を受けた時」、小学生では4人に1人の保護者が「キッザニア・カンドゥーなど職業体験ができる施設に行った時」と回答した。

 自分の仕事・会社を選ぶ際に重視したこと、子どもの仕事・会社を選ぶ際に重視すること(複数回答、最大3つまで)を聞いたところ、「自分の好きなこと・得意なことが生かせる」保護者68.5%、子ども83.5%がともに最多だった。ついで、「収入」保護者53.2%、子ども45.8%、「安定していて長く続けられる」保護者42.9%、子ども44.1%など。子どもの仕事に関して、「ワーク・ライフ・バランスの取り組みが充実している」を重視する子どもは37.6%で、「有名な企業かどうか」3.9%の約10倍。保護者自身の職業選択時と比べ、子どもには「好き・得意なことが生かせる」「ワーク・ライフ・バランスが充実」している職業に就いてほしいと願う傾向が明らかとなった。

 子どもの職業観・勤労観を育むため、家庭で取り組んでいることについて、自由回答方式で質問。「保護者の職場訪問、ファミリーデーなどのイベントに参加する」(小3~高1保護者)、「AIなどコンピュターの普及により人がやらなくてもよくなる仕事は目指さず、人として人とのコミュニケーションがしっかりと取れる人間になるよう会話をしている」(中3保護者)、「興味のありそうな新聞記事があれば、切り抜いて取っておいてあげる」(小4~高3保護者)など、イベントや職業体験、保護者との会話、職業に関する情報収集などに取り組んでいる家庭が多く見られた。

[お詫びと訂正]初出時、「ワーク・ライフ・バランスの取り組みが充実している」を重視する『保護者』は37.6%としておりましたが、『子ども』の誤りでした。ここに訂正してお詫び申し上げます。

《桑田あや》

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