順天堂大・北里大でも、医学部入試で不適切な取扱い
順天堂大学、北里大学は2018年12月10日、医学部入試において文部科学省から性別や年齢により不適切な取扱いがあると指摘されたことを公表した。順天堂大学は一部入試で不適切な取扱いがあったことを認め、今後の対応について明らかにしている。
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文部科学省は、東京医科大学の不正入試を受けて、医学部医学科を置く全国の国公私立大学を対象に緊急調査を実施。その結果、複数の大学において不適切である可能性の高い事案が発見され、大学側に速やかな事実関係の確認や公表を求めていた。
順天堂大学は、第三者委員会を設けて平成30年度(2018年度)・平成29年度(2017年度)入試について調査したところ、一般A方式の一次試験で性別や浪人年数によって一部不利益な取扱いを確認。一般A方式、一般B方式、センター・一般独自併用、センター利用の入学試験の二次試験では性別によって全体的に不利益な取扱いが認められた。
不利益な取扱いによって不合格となった受験生は、調査対象となった2年間で合計165人。一次試験における対象者には入学検定料の返還を行う。二次試験における対象者については追加合格を行い、個別に入学の意向を確認するとしている。
北里大学では、文部科学省より「一般入試の繰上合格において、補欠合格者への電話連絡に際し、成績順位順のとおりではなく、男性や若年者を優先している」との指摘があった。今後は、第三者委員会を設置し、指摘内容の精査ならびに今後の対応について検討していくという。
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