【大学受験2021】東大の出願要件「英語力についての証明書」は別紙で求める

 東京大学は2018年12月25日、2021年度の一般入試における出願要件に関する予告を掲載。新たな出願要件のひとつ、CEFRのA2レベル以上の英語力を認める証明書では、調査書への記載ではなく「英語力についての証明書」を別紙で求める。

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 東京大学は2018年12月25日、2021年度の一般入試における出願要件に関する予告を掲載。新たな出願要件のひとつ、CEFRのA2レベル以上の英語力を認める証明書では、調査書への記載ではなく「英語力についての証明書」を別紙で求める。

 2020年度から大学入試センター試験に代わって実施される大学入学共通テストでは、「大学入試英語成績提供システム」の参加要件が確認された民間の英語試験が活用される。東京大学は2018年9月に「2021年度東京大学一般入試における出願要件の追加について」を公表し、12月を目途に出願要件の詳細を公表予定としていた。高校における英語教育の現状など、いくつかの高校の先生からのヒアリングから得た知見も参考にし、入試監理委員会で検討を実施。このたび、新たな出願要件について、記載内容の概要を決定した。

 公表された予告によると、2021年度東京大学一般入試(2020年度実施)では、従来の出願要件に加え、「大学入試センターによって『大学入試英語成績提供システム』の参加要件を満たすと確認された民間の英語試験の成績(CEFRのA2レベル以上に相当するもの)」「日常の授業における学習状況や試験の成績などから総合的に評価した結果、CEFRのA2レベル以上に相当する英語力があると認められることが明記された高等学校や中等教育学校、高等専門学校などによる証明書」「なんらかの理由で認定試験の成績や学校による証明書のいずれも提出できない場合は、その事情を明記した理由書」のうち、いずれかひとつを求める。

 高校などによる証明書は、少なくとも初年度については調査書への記載ではなく、「英語力についての証明書」を別紙で求める。また、理由書は、事故や病気などのやむを得ない理由で、予定していた認定試験を受検できなかった者、「高等学校卒業程度認定試験」の合格者、高等学校を卒業して何年かを経ているために高校における証明を得られない者など、さまざまな理由で民間の英語試験の成績も高校などによる証明書も提出できない場合に適用される。

 証明書および理由書は、東京大学が指定する様式を用いて作成することを想定。様式と内容については、今後さらに検討のうえ、できるだけ速やかに公表するとしている。

《黄金崎綾乃》

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