育休で積極的に子育てしたい男子大学生、4割超えで増加傾向…マイナビ調査

 結婚後「共働きを望む」は女子は7割を超え、「育児休業をとって積極的に子育てしたい」男子は4年連続増加し4割を超えることが、マイナビが2020年卒業予定の大学生・大学院生を対象に行った「2020年卒 マイナビ大学生のライフスタイル調査」で明らかになった。

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育児休業をとって積極的に子育てしたい割合の推移
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 結婚後「共働きを望む」は女子は7割を超え、「育児休業をとって積極的に子育てしたい」男子は4年連続増加し4割を超えることが、マイナビが2020年卒業予定の大学生・大学院生を対象に行った「2020年卒 マイナビ大学生のライフスタイル調査」で明らかになった。

 調査は、2018年11月26日時点の「マイナビ2020」会員の大学生・大学院生を対象に行ったもの。今回で10回目の調査となる。調査期間は11月26日から12月24日で、文系男子965人、理系男子869人、文系女子2,003人、理系女子819人、計4,656人の有効回答を得た。

 「よく利用するSNS」については、「LINE」の利用率が男女とももっとも高く、男子は93.5%、女子は96.5%が利用。2019年卒の調査時より利用率が増加したのは「Instagram」。男子は48.9%で、前年比12.5ポイント増。女子は72.3%で、前年比10.6ポイント増となった。一方「Facebook」は年々減少傾向にあり、今回調査では男女ともに20%を下回った。「SNSでつながっている友人・知人の数」は、全体平均294.7人。前年より18.6人増え、2年連続増加した。

 情報源として「もっとも信頼度が高いメディア」を聞いたところ、もっとも信頼度が高いのは7年連続で「新聞」という結果に。しかしその割合は年々減少しており、今回も前年比3.2ポイント減の33.6%にとどまった。ついで、「本(雑誌、書籍など)」23.9%、「インターネット」21.4%と続いた。一方、情報源として「もっとも利用しているメディア」は、「インターネット」との回答が圧倒的に多く85.3%。情報を得るうえで欠かせないメディアであるが、多数存在する「インターネット」上の情報から真偽を見抜く力がより必要になることを示唆しているともいえる。

 定期的なアルバイトをしている」割合は、全体で78.4%。前年比2.8ポイント増で3年連続増加し、「2014年卒の調査開始以来過去最高となった。文理男女別で見ても、すべて前年より増加し過去最高を更新したが、特に理系女子における増加割合が前年比5.6ポイント増と高かった。アルバイトによる1か月の収入平均額は「約4万円(3万9,562円)」。文理男女別でもっとも収入が多かったのは文系男子の「4万5,061円」、続いて文系女子の「4万2,731円」。アルバイトをしている日数や時間に比例し、文系が理系より収入が多い傾向にあった。

 結婚後の仕事に関しての考えを尋ねると、「夫婦共働き」を希望する割合が男子49.5%、女子70.8%で男女ともわずかに前年より増加。2016年卒の調査開始以来、「女子の共働きを希望する割合が7割を超えたのは初めてのこと。「共働きが望ましい」理由は、男子が「結婚相手が仕事を続けたいならその意思を尊重したい」がもっとも多く25.0%、女子が「仕事を続けることが生きがいになると思うから」がもっとも高く17.8%だったが、どちらも減少傾向にある。一方、男女とも「親が共働きだったので自分もそうしたいと思うから」との意見が増加しており、男子13.6%、女子11.2%に。自然と共働きをする親と同じライフスタイルを望む学生が増えているようすがうかがえる。

 子育てについて、「育児休業を取って積極的に子育てしたい」と回答は、男子43.6%、女子66.0%でともに前年より増加。特に男子の増加割合が高く前年比4.9ポイント増となった。経年推移をみると、男子の割合は2016年卒以降4年連続で増加しており、5年ぶりに4割台にのった。男女とも前年同様「子どもが小さいうちはできるだけそばにいてあげたいから」という理由がもっとも多く、特に男子では「育児期間中は育児に専念したいから」を選ぶ割合が増えており、男性が育児に積極的に参加する姿勢が徐々に根付き始めていることがみえる結果となった。

 調査結果の詳細は、マイナビのWebサイト「新卒採用サポネット」から見ることができる。

《畑山望》

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