<社会>講評(SAPIX中学部 提供)
例年よりも難化。より細かな知識が問われる傾向へ。
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【1】 小問集合
歴史分野は、例年出されていた出来事に関連した位置を地図上で問うものから人物の事績を問うものに変わりました。公民分野は、例年は大問5で出されていた人権と憲法の条文を結びつける問題がここで出されました。
【2】 世界地理
東京都立校入試では出題頻度の低い時差の知識が問われたほか、文章や雨温図から国や地域を特定する問題も、例年以上の知識量を必要としました。また、地域別の地図を用いた問題は、2013年に出されたものに類似した形式でした。
【3】 日本地理
頻出の説明文から都道府県を判断する問題は離島を題材としていて、半島や山脈など地形の記述から場所を特定しにくいものでした。統計と文章から該当する都府県を読み取る問題も、単純な統計の読み取りだけでは正答できない難度の高いものでした。
【4】 歴史
例年出されていた歴史的出来事が年表中のどの時期に起きたことかを選択する問題は、その出来事に関連する場所も正確に把握していなければ得点できない難度の高いものになりました。
【5】 公民
記述問題は与えられたグラフや文章を整理し、そのつながりをまとめられるかどうかが試されるものでした。国会や財政に関する問題も例年以上に知識量を必要とするものでした。
【6】 総合
世界地理と世界史を融合した例年通りの傾向でした。東京都立校の過去の入試問題をしっかり解いていれば、十分に対応できるものでした。
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このレポートは、平成31年2月23日(土)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。
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SAPIX中学部は、新小学5・6年生、新中学1・2・3年生(現小4・5・6生、現中1・2生)とその保護者を対象に、2019年3月9日(土)から順次「高校入試分析会 ~地域別 入試概況~」および「高校入試分析会 ~志望校別 データ分析~」を実施する。講演内容や会場、申込み方法などの詳細は、SAPIX中学部のWebサイトで確認できる。
協力:SAPIX中学部